事故のない現場づくりを−日向地区建設業協会
本紙掲載日：2021-07-14
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労働・交通災害ゼロヘ−安全推進大会
日向地区建設業協会（黒木繁人会長、加盟７４事業所）の２０２１年度建設労働交通安全推進大会が２日、日向市中町の日向地区建設会館であった。建設現場での労働災害や交通事故などの防止を目指し、会員たちが安全対策への意識を再確認した。
大会には延岡労働基準監督署の大野一喜署長、日向警察署の垂水一洋署長、日向土木事務所の境光郎所長、北部港湾事務所の明比健一郎所長らを来賓に迎え、協会加盟５６事業所の代表約６０人が出席した。
冒頭、昨年９月の台風１０号による土砂災害で被災して亡くなった同協会青年部前部長の相生泰孝さん（３９）＝当時＝ら犠牲者４人や殉職者に全員で黙とうをささげた。
黒木会長は「われわれの仲間が被災したことは非常に残念。二度とこのようなことを起こしてはならないと、現場を見て確信した」と振り返った。その上で「事故は絶対に起こしてはならない。そのためには『見逃さない』『黙認しない』『妥協しない』『人任せにしない』の四つが必要。皆さんと一緒に、安心安全で事故のない現場づくりをしていきたい」と協力を呼び掛けた。
この後、赤澤早都安全指導員が「労働災害ゼロへ向かってまい進します。交通災害の撲滅を実行します」と安全宣言。石井芙実隆安全指導員長の音頭で、大会スローガンの「持続可能な安全管理未来へつなぐ安全職場」を全員で指さし唱和し、意識の高揚を図った。
特別研修では、延岡労働基準監督署の田邊圭安全衛生課長が「労働災害防止について」、日向警察署の中村英和交通課長が「最近の交通情勢などについて」、延岡市企画部経営政策課の山��真梨子主任主事が「正常性バイアスなどについて」と題してそれぞれ講話した。
労働安全表彰もあり、優良事業所として杉本建設（日向市）、吉原建設日向支店（同）、海野建設（同市東郷町）、長谷川組（門川町）、興洋開発（諸塚村）、松尾建設（椎葉村）が表彰を受けた。