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九保大生が防災企画展

本紙掲載日:2021-07-17
7面

「自分事として考えて」

◆23日まで延岡市役所市民スペース

 九州保健福祉大学(延岡市吉野町)の薬学部学芸員養成課程4年生による防災企画展「災害は備えあれば憂いなし…?南海トラフ地震を生き抜くための道しるべ」が23日まで、延岡市役所1階の市民スペースで開かれている。午前9時〜午後5時。入場無料。「自分事として考えてほしい」と来場を呼び掛けている。

 同養成課程では2016年4月の熊本地震をきっかけに、4年生の実習の一環として防災をテーマに企画展を開いている。今回は熊本地震から5年、11年3月の東日本大震災から10年の節目に合わせ、予測される南海トラフ地震から生き抜くための備えについて、大学生の視点で分かりやすく展示した。

 取り組んだのは4年生の野呂佳音(かのん)さん(23)=三重県出身=、木下楓那さん(22)=日之影町出身=、岡上千紘さん(21)=福岡市出身=の3人。展示は「過去の災害」「避難と避難後」「災害前に考えること」の三つのブースで構成され、それぞれ1ブースずつ担当した。

 「過去の災害」では、宝永地震(1707年)に伴う津波被害の伝承を刻んだ、延岡市下伊形町に残る井替川改修記念碑の拓影を展示。災害石碑の電子情報化を目的とした手法「ひかり拓本」を活用したもので、同養成課程担当の同大学薬学部准教授・山内利秋さんらが昨年11月、記録化した。拓影の大きさは実物大。

 その他、東日本大震災で津波に襲われた岩手県陸前高田市の庁舎1階を再現したがれきなども展示されている。担当した野呂さんは「過去の災害の記憶が薄れていく中、次に災害が起こるのは延岡かもしれないと、いま一度、危機感を持ってもらいたい」と話す。

 「避難と避難後」を担当した木下さんは、2005年9月の台風14号で被災した体験を持つ。この日、五ケ瀬川が氾濫し、消防団員として出動していた父親から「早く避難しろ」と自宅に連絡が入った。慌てて母親らと一緒に近くの祖父母宅へ避難。その30分後、自宅に濁流が押し寄せ1階は水没した。その体験から現在、家族それぞれが自分の車に防災バッグを積み、日々生活を送っているという。

 今回は木下さんが普段、自分の車に積んでいるという防災バッグを展示。「どんなものが入っているのか実際に見て、他に必要なものがないか、自分事として考えてもらいたい」と話す。またブース内には、緊急避難時に設定される1人当たりの避難スペースや、大規模災害時に設置される簡易テントの広さを実際に体感できる展示も設けられている。

 「災害前に考えること」を担当した岡上さんは、ペット防災に着目。ペットを飼っている人は、日頃からしつけや健康管理を意識することはもちろん、ペットと一緒に避難所の敷地内で避難生活を送る「同伴避難」を希望したとしても、避難所には動物アレルギーを持っている人や子どもなど、動物を苦手とする人もいるため、トラブルになってしまうケースもあるという。

 「ペットを飼っている人も飼っていない人も、お互いに気持ちを理解し合うことが大切。誰も排除しない、インクルージョン(包括的)な社会をつくり上げていくことが必要です」と話す。

 なお3人は今回、展示のコンセプト構築からデザイン設計、来場者の動線計画などを実践。避難所をイメージさせる段ボールを活用した展示手法も目を引く。

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