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大雨で外壁の一部が倒壊

本紙掲載日:2021-07-20
1面
野口遵が建設したれんが造りの曽木第2発電所。今回壊れたのは、2階部分手前の外壁(撮影は2014年11月16日、鹿児島県伊佐市)

野口遵が建設、曽木発電所の遺構−鹿児島県伊佐市

 今月初めに九州南部を襲った大雨で、鹿児島県伊佐市にある旭化成の創業者野口遵が建設したれんが造りの曽木(そぎ)第2発電所の一部が倒壊した。2006年に国指定の登録有形文化財になっており、同市の担当者によると、今後、国と相談して修復を検討するという。

 倒壊したのは、遺構の外壁で高さ約8メートル、長さ約30メートルにわたってれんがが崩れ落ちた。10日に特別警報が発令された大雨で、川内川があふれ、その際に壊れた。

 第2発電所は1909年の建設。3階建てで一部2階建て。最も高い部分が19メートル、幅43メートル、奥行き20メートルの規模を誇った。発電量は最終的に6700キロワットで、当時では国内最大級の水力発電所だった。

 後に大事業家となった野口の初期の事業で、カーバイドから石灰窒素肥料を一貫生産するために曽木電気を設立した。07年10月に第1発電所を完成。これは洪水で流され、ほぼ同時に着手していた第2発電所が稼働。この電力は野口が活用したほか、余剰電力は近隣町村などにも送電された。

 現在、下流に鶴田ダムがあり、65年から遺構はダム湖に水没。このため、周辺の人たちから忘れ去られる存在になっていった。洪水対策のためにダム湖の水位を下げる5月から9月ごろに遺構が姿を現すことから関心が集まった。由来を調べたところ明治期の産業遺産と分かり、市民の中から保存への運動が始まった。その活動が実を結び、傷んだ壁面を補修するなどし、国指定登録有形文化財に登録された。

 1・5キロ上流に幅が120メートルもある曽木の滝があり、周辺は発電所の遺構とともに観光スポットになっている。

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