お茶のまち五ケ瀬、宮崎市でＰＲ
本紙掲載日：2021-07-23
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若手茶業グループ、飲み比べ一煎パックを販売−２５日まで
「お茶のまち五ケ瀬町」を広くＰＲしようと、同町の茶業後継者グループ「新緑会」（坂本建吾会長、５戸）は、会員が生産した釜炒（い）り茶を飲み比べて味や香りの違いを楽しむことができる一煎パックを作製し、販売している。
同会は町内の坂本園、小笠園、五ケ瀬緑製茶、赤藤茶園、宮��茶房で構成する後継者育成グループ。これまで数多くの農林水産大臣賞をはじめ、産地賞も受賞してきた五ケ瀬町のお茶を後世に伝承していくことを目標に活動している。
一煎パックは５グラム入り５パックで１０８０円。急須でお茶をいれて飲む日常が減ってきているため、多くの人にお茶を飲んでもらうことで魅力を発信しようと、一人暮らしでも買い求めやすい小分けパックに５生産農家の思いを詰め込んだ。
販売は町内の特産センターや木地屋などで行っている。また、漬物メーカーの野崎漬物（宮崎市）が、世界農業遺産（高千穂郷・椎葉山地域）の五ケ瀬町の魅力発信に協力。ＪＲ宮崎駅中央改札口そばの「美食酒野崎本店」で２５日まで販売している。
野崎本店に設置された「新緑会」販売ブースで来客対応していた濱元貴子さんは、宮崎大学大学院地域資源創生学研究科生。新緑会の取り組みに関わりながら農業経済の視点で研究をしているという。「五ケ瀬町特産の釜炒り茶と町の魅力を多くの人に知ってほしい」と話していた。