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亀長、起死回生の一打−延岡学園

本紙掲載日:2021-07-26
8面
【準々決勝・延岡学園―都城泉ケ丘】延岡学園は9回、亀長が右線三塁打を放ち、敵失の間に同点の生還を果たす

第103回全国高校野球選手権宮崎大会

 延岡学園は亀長が「公式戦初打席」で起死回生の一打と激走。「まさか一気に同点とは。素直にうれしい」と喜んだ。

 春までは左腕投手。出場機会を得るために打者に転向し、自主練習で振り込みながら、筋力トレーニングで5キロ増量も果たした。夏前の練習試合で本塁打を放つなどして代打の役割を手にした。

 最後の夏。公式戦初出場だった3回戦の代打は、走者のけん制死で、打数は記録されず。次のチャンスは準々決勝、1点を追う九回という場面の先頭への代打だった。

 この夏のチームの約束通り、バットを指一本分短く持ち、初球のストレート。「よっしゃ来た」。鋭く振り抜くと、右線へのライナーはダイビングした相手右翼手も届かない。三塁打に中継が乱れる間に、生還まで果たした。

 「1打席に懸け、待っていたストレートだった。次も積極的に振っていく」。春まではなかった切り札ができた。


◇気合負けしない−森監督
「頭を使う野球をしていかないといけない。ベンチの雰囲気も良くなり、考えてやれることはやれている。次はミスした方が負ける。春に負けて悔しさがあると思うので、気合負けしないように調整していきたい」

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