「ひなたＷＯＭＡＮ」（７７）日向市スポーツ推進委員・水野キヨミさん

体操で市民を元気に

　２００７年から１４年間にわたり、日向市民に体を動かす楽しさを伝える活動に携わる。先ごろは九州地区スポーツ推進委員功労者表彰を受けた。

　「『１週間に１回以上、３０分以上運動・スポーツをしよう』県民運動から生まれた１１３０（いち・いち・さん・まる）体操や、ラジオ体操などの普及に努めています」

　高齢者グループからの要請を受け、地域の健康体操教室にも講師として出向く。

　「独り暮らしの方にとって、話し相手がテレビやラジオではあまりに寂しい。それだったら、いろんな方と触れ合いながら体を動かしましょうと呼び掛けています。皆さんが笑顔で帰っていかれるのを見ると、とてもやりがいを感じます」

　旧北郷村（現在の美郷町北郷）生まれ。航海練習船の教官をしていた夫と兵庫県で暮らしていた１９９５年、阪神淡路大震災に見舞われた。移住先に選んだのが、夫が現役時に立ち寄った際に気に入った日向市。４年後に眼下に日向灘を望む幸脇に引っ越した。

　「たまたま、市文化交流センターに日本舞踊を見に行ったときのこと。別の部屋で体操教室が開かれ、レクリエーションダンスを楽しむ人たちの姿が目に入ったんです」

　すぐさま入会。熱心に通ううちに周りから認められ、市教委からスポーツ推進委員の委嘱を受けた。

　北郷中時代からバレーボールに打ち込むなど体を動かすことが大好き。趣味は日本舞踊とカラオケ。ラジオ体操の１級指導士取得が当面の目標だ。

　「ここまでこれたのは、いい先輩に巡り会えたこと。いつも気持ち良く送り出してくれる夫にも感謝です。体の続く限り、市民の健康増進に寄与したい」