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「自己ベスト目指す」−パラリンピック陸上

本紙掲載日:2021-08-11
1面
東京2020パラ陸上に出場する(右から)奥松コーチ、外山選手、河野知事

外山選手(宮銀)、知事に抱負

 東京2020パラリンピック陸上競技に出場する外山愛美選手(宮崎銀行=延岡しろやま支援学校高等部出身)は10日、県庁を訪れた。河野知事に「緊張はあるが、周りの速い人について、自己ベストを目指す」と抱負を語った。

 外山選手は今月30日に予選、31日に決勝がある陸上400メートルT20(知的障がいのある立位者のクラス)に出場する。知事室には高校時代から指導し、日本代表コーチも務める奥松美恵子コーチ(みなみのかぜ支援学校)も同席した。

 奥松コーチらによると、外山選手はパラリンピックの1年延期が決まり、昨年3月から2カ月ほど競技から離れた。しかし、コーチが様子を見ながら、「お世話になった人がいる。努力して出られないなら仕方がないが、あきらめてはいけない」と説得し、復帰を決めたという。

 競技復帰後は、食事を含めたトレーニングに再び取り組み、今年5月、日本記録でもある59秒42の自己記録が基準を満たし、代表に内定。沖縄県や北海道での合宿を経て、本番へ向かっている。

 五輪と同じデザインの日本代表公式ウェア姿に、河野知事は「光り輝いて見える。これまでの最高の走りにメダルがついてくれば」と激励した。

 奥松コーチは「ラストで競り勝つのが外山選手の走り。スタミナもついてきており、大好きな大きな舞台で本番での強さを見せてほしい」と期待した。

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