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情報分野の人材確保へ−県警

本紙掲載日:2021-08-11
2面
県警本部庁舎で行われたサイバー犯罪捜査体験会

サイバー犯罪捜査体験会

 コンピューターやインターネットを悪用した不正アクセスなどサイバー犯罪の捜査体験会がこのほど、宮崎市の県警察本部であった。職業体験の一環として開き、県内の高校生や専門学校生ら約10人が参加、仕事への理解を深めた。

 県警は今年度の採用試験から、急増するサイバー犯罪への捜査力・対応力をより強化していくため、「警察官(情報工学)」を新設している。体験会は、パソコン操作や情報システムなどの分野に精通した人材を確保する目的で開いた。

 参加者は職員からサイバー犯罪捜査の概要などの説明を受けた後、実際にパソコンを使ってサイバー犯罪に関する捜査や解析などの演習問題に挑戦。また、同日実施の特定サイバー防犯ボランティアのサイバーパトロールの様子も見学した。

 採用試験については、警察官B(高校卒業程度)=男子、女子、情報工学=の受け付けが4日から始まっている。情報工学は教養試験の10月17日までに、独立行政法人情報処理推進機構が実施するITパスポートなどの国家試験合格が要件となる。

 参加した高校3年生(18)は「ITパスポート試験合格に向けて勉強中。情報関係の知識や技能を生かし、困った人を助ける仕事がしたい」。サイバー犯罪対策課の上別府和也さんは「パソコンやスマートフォンの普及でサイバー犯罪は劇的に増加している。情報工学の知識を持った人材の確保につながれば」と話していた。

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