本と実験で科学楽しむ

国文祭・芸文祭みやざき２０２０

◆延岡市立図書館で「理科読」

　延岡市立図書館（工藤靖治館長）は７月３１日、同市本小路の本館２階セミナー室で、科学に関する本と実験を通して探求する「理科読」の講座を開いた。市内から小学３〜６年生２０人が参加した。

　国文祭・芸文祭みやざき２０２０の分野別フェスティバル「こどもの文化の祭典」の一環。科学の楽しさを伝えようと活動する「ＮＰＯ法人ガリレオ工房」理事で、科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」の副代表として、全国に理科読を広めてきた土井美香子さんを講師に迎えた。

　テーマは「空気」。誰もが何気なく吸っている空気について、絵本の読み聞かせをしたり、身近な物を使って実験したりした。

　このうち折り紙で作った風車は、針に乗せて、その針をしっかり握ると、手の温度で空気が温められ、風車がクルクルと回転。土井さんは「上昇気流が起きている」と説明した。

　また、うちわを自分たちであおいで風を送り込み、新聞でできた巨大なドームを膨らませた。どうやって風を送るのが効果的かを土井さんの実験を見て学んだ子どもたちは、笑いながらも懸命にあおいでドームを〃建設〃。順番に入っては喜んだ。

　土井さんは「実験は、まだ成功していないという段階はあるけど、失敗はない」と実験のたびに繰り返し呼び掛け、子どもたちは次こそ成功させようと、真剣な表情で取り組んだ。

　東小５年の川原拓真さんは「いろんな実験をして知らなかった事を知ることができて面白かった。新聞ドームではみんなで協力して膨らますことができて楽しかった」と笑顔だった。