井上康生氏に県民栄誉特別賞

旭化成・大野、永瀬、池田選手に特別表彰

　河野知事は２０日午前の定例会見で、東京五輪の柔道男子日本代表を率いた井上康生監督（宮崎市出身）に県民栄誉特別賞を贈呈すると発表した。旭化成柔道部の大野将平選手（７３キロ級金メダル）、永瀬貴規選手（８１キロ級金メダル）、旭化成陸上部の池田向希選手（２０キロ競歩銀メダル）にはスポーツランドみやざき特別表彰を贈る。

　また、高鍋町出身でイギリス代表としてスケートボード女子パークで銅メダルを獲得したスカイ・ブラウン選手には県民栄誉賞を。都城高出身で野球日本代表のエースとして金メダルに貢献した山本由伸選手（オリックス）にはスポーツランドみやざき特別表彰を贈る。

　県民栄誉賞は、県内の小、中学校を卒業など一般的に本県出身といえる選手が個人でメダル、団体で金メダルを獲得した場合に贈呈。県民栄誉特別賞は、栄誉賞の受賞者が重ねて対象基準に該当する場合に表彰する。スポーツランドみやざき特別表彰は、ゆかりの選手の顕著な功績をたたえる。

　井上監督はシドニー五輪で県民栄誉賞、リオ五輪で県民栄誉特別賞を受賞。大野選手と永瀬選手も前回のリオ五輪で特別表彰を受けており、２度目の受賞となる。表彰式などは未定。

　河野知事はゆかりの出場選手が１３人、メダリストが５人というのは過去最高。事前キャンプで宮崎市で行ったドイツ陸上、イギリス・ノルウェーのトライアスロン、アイルランド・ボクシングなどが金メダルを獲得したと紹介した。

　知事は「東京五輪ではサーフィンの国際大会など宮崎で躍動した選手も活躍した。合宿も含め、成果が出たので、スポーツランドみやざきの将来に結びつけていきたい」と語った。


◆スカイ選手に高鍋町が初の町民栄誉賞

　高鍋町は１８日、町を拠点の一つとして活動し、イギリス代表として、東京五輪スケートボード女子パークで銅メダルを獲得したスカイ・ブラウン選手（１３）に初の町民栄誉賞を贈ると発表した。

　スポーツの分野で国際的に顕著な功績があったため。

　黒木敏之町長は「お父さまがサーフィン好きで高鍋町に移住され、スカイ選手も町内でスケートボードやサーフィンを楽しんでいた。コロナ禍で戻れない日が続いたが、拠点をアメリカに移し、世界中を飛び回って活躍する姿を応援してきた。銅メダルは非常に喜ばしく、高鍋町民に勇気と感動を与えてくれた」とコメントした。