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郷土の歌人しのぶ−牧水像に献酒、朗詠

本紙掲載日:2021-08-24
1面

延岡顕彰会と延岡東RC−延岡総合文化センター前

 「第36回若山牧水生誕祭」は23日、延岡市東浜砂町の延岡総合文化センター正面玄関前であり、若山牧水延岡顕彰会(飯干喬啓会長)と延岡東ロータリークラブ(柳田次雄会長、RC)の会員が郷土の歌人をしのんだ。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年に続いての縮小開催となり、主催する両団体から11人が出席。飯干会長は「牧水の歌は全国で愛唱されている。みなさんとともに牧水の心、歌に込められた思いを顕彰し続けていきたい」とあいさつ。柳田会長は、教師だった祖母が1925(大正14)年から3年間、坪谷小学校に赴任していた話を披露し、「(後年に)牧水生家を訪れた際、この家に家庭訪問したことがあると聞いて驚いた。今の自分の立場も何かの縁だと思う」と話した。

 会場では、同顕彰会の塩月隆久理事(延岡東RC研修委員会委員長)が短歌「おもひやるかのうす青き峡のおくにわれの生まれし朝のさびしさ」を朗詠。その後、出席者は牧水像前に並び、設置された大杯にひしゃくを使って牧水が愛した酒をささげた。

 若山牧水は1885年8月24日、東郷村坪谷生まれ。牧水像は1986年、延岡東RCが生誕100周年を記念して建立したもので、同RCと若山牧水延岡顕彰会が毎年同日に生誕祭を行っている。今年は延岡総合文化センターの休館日と重なるため、前日実施となった。

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