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県民健康講座−ストーマ保有者、社会の理解を

本紙掲載日:2021-08-24
8面
講演する皮膚・排泄ケア認定看護師の外山和孝さん(県立延岡病院)

県立延岡病院認定看護師の外山さん講演

 県立延岡病院の県民健康講座は18日にあり、同病院皮膚・排泄(はいせつ)ケア認定看護師の外山和孝さんが、「ストーマ保有者の声とストーマ外来活動」と「床ずれ(褥瘡=じょくそう)の要因と予防」をテーマに話した。このうちストーマについては、なかなか他人に打ち明けられない保有者(オストメイト)の苦悩を代弁し、社会的な理解が広まっていくよう期待を込めた。

◆ストーマ外来、県北は延岡病院のみ

 ストーマとは、さまざまな病気や障害のため腸や尿管の一部を腹壁に出して造られた便や尿の排泄口で、オストメイトはストーマ装具を用いて排泄の管理をしている。

 外山さんは装具が専門の業者でしか買えず、大小、種類、価格ともさまざまで、手入れも人によって異なるが、保有者が十分な知識や情報を得られる環境が整っていない現状を紹介。個々に即したケア計画などを提供するストーマ外来がある病院は限られており、県北は県立延岡病院のみという。

 ストーマ装着部周辺の肌荒れなど皮膚トラブルも多いが、相談先が分からず40年間、一人で悩んでいたり、装具自体があることを知らずにティッシュペーパーやおむつで自作して処理していたりした保有者の事例を報告。ストーマを造設して20年たっても、体の変容を受け入れられず苦しんでいる人がいることも紹介した。

 保有者へのアンケート調査では半数以上が、ストーマの造設を身近な人にしか知られたくないと回答。家族にさえ教えていない人も複数いた。ストーマに対する社会の理解度についても「あまり理解されていない」が68%、「全く理解されていない」が23%を占めたという。

 外山さんは、保有者が県内の温泉施設でストーマを腹巻きで隠して入浴したところ、別の客に注意されてトラブルとなり、管理者が仲裁に入ったが、出るように指示された事例も報告。オストメイトのこうした入浴は公衆浴場法上の禁止行為には当たらないが、理解が広まっていないと指摘した。

 また、多目的トイレにはストーマの増設部などの洗浄台も備え付けられているが、オストメイトも利用対象者という認知が広まっていないと説明。夕刊デイリー新聞の読者ジャーナル欄に寄せられた、社会的理解の広まりを願う投稿を紹介し、「当院は県北唯一のストーマ外来として、ストーマ保有者が退院後も安心して生活できるよう活動を続けていきます」と力を込めた。

◆床ずれ、早期発見・早期治療を

 一方、床ずれについては、寝たきりなどによる局所の圧迫やずれだけでなく、おむつで乾燥して荒れた肌から細菌が入って起きることも説明。予防策として、体の負荷を軽くするエアマットレスやウレタン製マットレスの使用、おむつ使用時のスキンケア、適切な栄養摂取などをアドバイスした。

 床ずれになっても、「早く発見すれば早く治せる」と強調。要介助者を観察していて、▽食べる量が減った▽寝てばかりになった▽ボーッとしている▽お尻やかかとの皮膚が赤くなったり硬くなっている▽お尻にかさぶたができて痛がる―場合にはかかりつけ医に相談するよう求めた。

 同病院では医師、看護師、薬剤師をはじめ、歯科医師や管理栄養士、言語聴覚士など多職種による褥瘡対策委員会を設置。入院する全ての患者の危険因子を判定して、栄養サポートも実践していることを紹介した。

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