門川町など・２５日から新学期

感染防止対策・これまで以上に

　門川町と五ケ瀬町の公立小中学校は２５日、２学期の始業式を迎えた。２６日は日向市、高千穂町、日之影町、２７日は美郷町で新学期が始まる予定。新型コロナウイルス感染者数の増加が続く中、各市町村教委は、これまで以上の感染症対策に力を入れている。

　文部科学省は一斉休校を要請しない考えを示し、県も同様の方針。各市町村教委も国や県の方針に準じる形で、県北９市町村の全てが当初と同じ日程で２学期を始業する予定だ。

　２５日から始まった門川町では、連日感染者数が報告されていることを受け、２３日に協議。「子どもたちの居場所の確保と学びの保障」の観点から、再開を決めた。

　２７日までの３日間は「会食による感染拡大を防ぐ」ことを目的に給食を中止し、午前中のみ授業を実施する。来週以降は様子を見て判断するという。

　また、学校単位でも感染症対策をこれまで以上に強化。草川小ではこれまで、家庭から持参した健康調査票のチェックを教室で行っていたが、チェック場所を児童玄関に変更。門川小では、登校時に児童玄関で消毒を行うほか、下校時刻を低・中・高学年で１０分程度ずらし、密を避ける工夫を取る。

　２６日から始まる日向市では、学校の規模によっては地区ごとの分散登校を実施。９月末まで多くの学校が集会や行事等を延期や中止にしており、オンラインや放送を使った集会など、各校工夫した取り組みを行う。

　県教委は、小中高校生を含む若年層での感染者数が増えている状況を踏まえ、新学期を前に、保護者宛てに感染症予防について通知。各家庭において「強い警戒感を持って感染予防対策の徹底」をお願いしている。

　県北の各市町村の中にも、同様の内容を各市町村教育長名で出すところもあり、家庭内感染が増加する中、保護者への協力を求めている。

　なお、諸塚村、椎葉村は３０日、延岡市は来月１日に始業式を予定している。