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研修会の記録、一冊に

本紙掲載日:2021-09-07
8面
法人化を記念し、活動の一つ「絆研修会」の記録集を作製した三輪邦彦所長(右)と、妻で代表理事の惠子さん

子ども研究所「絆」法人化記念し作製−日向

 子どもの居場所支援などに取り組む日向市の日向子ども研究所「絆」(三輪惠子代表理事)はこのほど、一般社団法人化を記念し、活動の一つ「絆研修会」の記録集(A4判、54ページ)をまとめた。200部を作製し、同研修会の講師を引き受けてくれた〃地域の達人〃ら関係者に配布している。

 同研究所は県立高校の教諭だった三輪邦彦所長が、教育や子育てなど子どもに関する地域の課題解決を目指し、2005年4月に民間団体として設立した。

 さまざまな相談を受ける中、相談に対応できる人材を豊かにするカウンセリング講座や、日本国憲法を通して子どもの学びや生活について考える「憲法カフェ」などを展開している。

 今回まとめた絆研修会もその一つで、「地域の緩やかなネットワークをつくること」を目的に16年1月から取り組んでいる。「遠くの有名人より地域の達人」をコンセプトに、毎回さまざまな分野で活動する地域の人を講師として招き、今年5月までに30回開催。延べ約400人が参加し学んできた。

 同研究所は近年、子ども食堂やフリースペースを開設するなど、子どもの居場所支援にも力を入れており、「より責任のある活動をしていくために」と同6月、一般社団法人化した。三輪所長は「私たちの取り組みを通し、子どもの幸せが社会に満ち満ちていくことを願っている」と話している。

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