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特急料金の値上げ、コロナ収束後は元へ

本紙掲載日:2021-09-15
3面

延岡市がJRに働き掛ける方針を明かす

 JR九州が来年4月から特急料金を値上げすると発表したことに対し、延岡市は新型コロナウイルスの感染が収束した場合には元に戻すよう働き掛ける方針を明らかにした。開会中の市議会9月定例会で三浦健企画部長が、長友幸子議員(社民フォーラム)の一般質問に答えた。

 JR九州は不採算区間の2020年度収支のうち、延岡―佐伯の赤字額が最大だったと発表。コロナ禍で経営環境が悪化する中で「持続的な交通ネットワークを維持するため」として特急料金を見直すこととした。

 延岡市は佐伯市と連携して観光や物産に関する事業など、鉄道の利用促進につなげる取り組みを行っており、現在、地場産品の振る舞いや観光を盛り込んだ両駅発着の日帰りツアーを、年内の実施を見据えて計画。今後も沿線の自治体や関係団体との連携を深めながら、市・県外からの集客を図る事業の展開をしていくという。

 三浦部長は「運賃値上げは利用促進にとってもマイナスになる。JR九州に対して、コロナ禍での臨時的な措置とするよう、県や沿線市長と連携して働き掛けを行っていきたい」と話した。


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