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剥製作りに挑戦中−旭小5年福岡蓮生さん

本紙掲載日:2021-09-21
3面

虫の標本含め100点ほど作製−尽きない探求心

◆延岡は図鑑で見たものをすぐ見に行ける

 延岡市山下町の九州ハクセイ標本社(松田憲一代表)で、エゾシカの剥製と向き合い、真剣な表情で角の修復作業をする少年−−。同市桜園町在住の旭小5年生、福岡蓮生(はずき)さん(11)だ。生き物の外形を保ったまま観察できる標本・剥製に引かれ、これまでに作った虫の標本、動物の剥製は合わせて100点ほど。「将来はノーベル賞を取るのが夢」と目を輝かす。

 福岡さんは小学1年生の時に父親の転勤で東京都から引っ越してきた。2歳の頃から、興味のあることを図鑑や本などで調べ、葛飾区にある水元公園の川で、生き物を捕まえて調べたり、育てたりしていた。

 そんな福岡さんにとって、山や川、海などの自然に囲まれた延岡市は最適な環境だ。「図鑑で見た生き物を何でもすぐに見に行くことができる」と、その魅力を話す。行縢山や鏡山など訪れる範囲も広まり、生き物への興味がますます深まっていった。

 標本作りを始めたのも引っ越して間もない頃、同市山月町の子育て支援センターおやこの森で開かれた「標本作り体験」に参加したことがきっかけだった。宮崎昆虫同好会幹事安本潤一さんから、昆虫の羽や足を広げて詳しく観察できる方法と標本作りの手順を学び、今では自ら捕まえたチョウやトンボ、カブトムシなどを標本にしている。

 小学2年生の時には、クリスマスプレゼントとして両親からフクロウの剥製をもらった。まるで生きているかのようなその姿に感動したという。その後、剥製師の松田代表の作品を偶然見掛けたことから、同社を訪ね、松田さんの勧めもあって、挑戦することになった。

 「自分で経験してみないと分からないことがたくさんある」と意気込んで始めたが、最初は動物の皮を剥ぐ除肉の作業は怖かったという。少しずつ慣れ、毎週日曜日に松田代表を訪れて剥製のチェックをしてもらい、アドバイスを受けながら作製している。これまでに、狩猟をしている人から動物を譲ってもらうなどしてアナグマ、テン、フクロウなどを剥製にしてきた。

 現在は、鏡山で捕獲されたニホンジカの全身骨格標本を作製中。骨格について書かれた本を読んで骨の部位を覚え、一つ一つを組み合わせて作っているそうだ。

 この日は松田さん方で、エゾシカのトロフィー作りに取り組んだ。図鑑の写真を見たり、生態から特徴を学んだりと、どのような角度で角を付けるのがよいか、試行錯誤を繰り返した。

 また、今年の夏休みの自由研究では「シカのなぞの骨の正体」をテーマに、山歩きで見つけた見慣れない骨の正体を探った。松田代表と一緒にシカの解体をして、どこの骨に近いのか考察し、博物館の研究者を訪ね話を聞いた。結果、その骨は中足骨であることが判明。骨折していたところが自然に治って再生されていたため、通常の骨よりも太く、形がいびつになっていたことを突き止めた。

 「調べたり体験したりして、知らなかったことを知れるのが面白い。今は、いろんな学問分野につながっているノーベル賞を取るのが夢。今後はゾウなどの大きい生き物の剥製を作りたい」と話す福岡さん。その探究心、知りたいと思う心はますます強くなっている。

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