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私の一冊(8)グロースリングス社長・岸本泰生さん

本紙掲載日:2021-10-02
7面

「夜と霧」(ヴィクトール・E・フランクル著、池田香代子訳、みすず書房)

◆命を最大に生かした人々に勇気をもらう

−−この本との出会いを教えてください。

手にしたのは2005年ごろ。書評を見てか、誰かに紹介してもらったのか思い出せないのですが、2冊持っています。

−−どんな時に読むのですか。

誰でも自分自身でどうにもならない時、事がありますよね。そんな時に読むと力が湧いてくるんです。定期的に読み直しています。

−−どのような内容ですか。

ユダヤ人の精神科医の話です。第2次世界大戦中にナチスに捕らわれ、収容所に入れられます。奥さんも子どもも。結果的にフランクルだけ生き延びるのですが、その時に、精神科医の目で収容された人々を観察し、冷静に記録しています。
収容所はとても過酷な環境で、毎日、人が死にます。ガス室に送られる人、病死、餓死、あるいは自ら命を絶つ人がいる。そんな中、フランクルは「どんな人が過酷な中でも生き抜いていけるのか」「生きる意味って何だろう」と考えます。
印象的な一文で「わたしたちが生きることからなにを期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているのかが問題なのだ」とある。
少し難しいですが、この文はいろんな解釈があります。つまり、「命を授かる」と言いますが、もらった命を最大に生かして生きていくことが務めでもあり、そこに意味があるのではないでしょうか。
今、コロナ禍で自分ではどうにもならない状況に置かれている人がいます。このような時代だからこそ、心に染みる部分があります。
本書では、生きることに意味を見いだせる人は生き抜き、意味を無くしてしまった人はあっけなく死んでいく。それをいろんな例を挙げて書いてあります。
また、仲間を売った人もいれば、仲間を思いやり、最後まで気高く生きる人もいました。不条理な世界でも、生きていく意味を見いだし、気高く生きる。そこに勇気をもらいます。

−−読書好きと聞いています。

活字中毒みたいなもの。母が本が好きだったので、幼い頃から家に本がたくさんあり、いつの間にか私も本の虫になっていました。
子どもの頃は文学全集、大学時代はもう手当たり次第。社会人になってビジネス書、自己啓発本も読むようになり、月刊誌「理念と経営」(コスモ教育出版)は、社員と一緒に十数年間読んでいます。毎朝勉強会をしていましたが、今はコロナ禍で中止しています。

−−他にお薦めはありますか。

ヘミングウェイ全短編(新潮文庫、高見浩訳)は、数十年読んでいます。短編集なので時間が空いた時に、1作とか。
例えば、「二つの心臓の大きな川」。主人公が山でテントを張って、ご飯を食べて、翌日は魚を釣って…というだけの小説。それを本当に細かく、簡潔で、あまり形容詞を使わず、事実だけを淡々と書いている。文章が心地よく、癒やされるんです。

−−本を選ぶ基準は何でしょう。

書評で内容を見て、これは読んでおいた方がいいな、という本は買う。もう一つは、経営者仲間や先輩から「これが良いよ」と薦めていただいた時は、買わずにいられないですね。

(日向市日知屋、61歳)

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