ストレスをマネジメント

本紙掲載日：2021-10-05

3面

オンラインで開かれたストレスマネジメントセミナー

講師の錦井さん

サポステで公開セミナー

　みやざき若者サポートステーション（サポステ）の公開セミナー「ストレスマネジメントセミナー」が２８日、延岡市土々呂町の職業訓練支援センターにあるサポステのサテライト延岡であった。オンラインで実施、１０人が参加してストレスの仕組みや向き合い方を学んだ。

　講師は錦井祐子さん。キャリアコンサルタント、産業カウンセラーで同ステーションで求職者の相談業務などを担当している。

　冒頭、錦井さんは心理面、身体面、行動面に表れるストレス反応（抑うつ感、頭痛、遅刻の増加など）について紹介。心の健康状態を正しく認識して対処する「セルフケア」の大切さを説いた。

　続いて、逆境に耐える力や跳ね返す力を意味する「レジリエンス」について説明。ストレスに対して、①打ち勝つ②乗り切る③立ち直る④働きかけるという方向性を示し、「苦しいときに柔軟な向き合い方ができるよう、日頃から多面的に考える習慣をつけてください」とアドバイスした。

　また、「こうあるべき」という理想が現実と違った時のイライラがストレスにつながることを強調。「自分と相手の〃べき〃は違うかもしれない。相手を知り、自分を知ってもらうための働きかけが大切」と呼び掛けた。

　日向市から参加した井戸礼子さんは「〃べき〃に縛られて生活していると実感した。学んだことを生かして良好な人間関係を築きたい」と感想。錦井さんは「ストレスと向き合うためには知識も必要。取り入れやすいものから取り入れてもらえれば」と話していた。

　サポステは、就労に悩みを抱える若者を支援するため、厚労省と県の委託事業を展開している。県内では延岡市のほか、宮崎市と都城市にも事業所があり、１５～４９歳（全日制の学生と在職者は不可）であれば誰でも利用できる。