ゲーム、スマホ脳を考える

２４日、エンクロスで講演会−延岡

　延岡市の市民グループ「異業種サミット・のべおか」（吉田量基会長）は２４日午前１１時から、延岡駅前複合施設エンクロスで「子どもたちの健やかな成長を支援する講演会」を開催する。講師は同市在住のメディア安全指導員小野寿雄さん（４８）。対象は、３歳以上から小学生の子どもを持つ保護者。入場料は５００円。

　講演会は市内の保育施設で何度も開催され、好評だったという。小野さんの経験談を基に「ゲーム・スマホ脳の恐怖」と題し、メディア利用の危険性とその関わり方について考える。

　講演終了後は、脳の働きに良いとされる炒（い）り玄米入りおにぎりや発酵漬物などのレシピ、試食品を無料で配布。講演中は託児所も設けられ、親子でも安心して参加できる。

　講演会は、２０２１年度市民まちづくり活動支援事業の補助を受けて実施する。午後１時から絵本の販売、県北のカフェや雑貨店、農園の商品を出品する「オーガニックマルシェ」も同時開催する。

　定員は４０組（総員１００人）。申し込み、問い合わせは延岡市駅前複合施設エンクロス（電話延岡２０・３９００）まで。

◆「ぜひ、会場へ」市民グループ異業種サミットの吉田会長

　「ぜひ、会場へ」と呼び掛けるのは、異業種サミット・のべおかの吉田会長（７３）、事務局の新田範美さん（６１）と増田勇二さん（５９）。

　「映像メディアの発展で家族で向き合って話す時間が少なくなっているのではないか」と危惧しており、今回の講演会について「便利さを受け入れた上で、メディア媒体とどう付き合っていくか。家庭でのルール作りなどに役立ててほしい」と強調する。

　講演会後のイベントについては「自然食をよくかんで食べるという体験を通して、子どもの健やかな成長に向けた食の見直しにつながれば」とし、「映像メディアだけでなく、幅広い観点で子育てについて考え直すきっかけになる講演会なので、少しでも多くの人に参加してほしい」と話していた。

　写真は、左から市民グループ「異業種サミット・のべおか」の新田さん、吉田会長、増田さん。