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世界をとりこにする美しさ

本紙掲載日:2021-10-22
6面

国文祭で「刀剣トークショー」−日向

 日本を代表する刀匠・松葉國正さん(日向市平岩在住)らの「刀剣トークショー〜武と美そして氣」は10日、日向市の中央公民館で開かれた。市内外から刀剣愛好家ら約300人が来場。松葉さん、ゲストの漫画家かまたきみこさん、刀剣研究家ポール・マーティンさんの刀剣談義に耳を傾けた。

 トークショーは、17日に閉幕した国文祭・芸文祭みやざき2020分野別フェスティバルの一つとして行われた。松葉さんは、これまでに数々の賞に輝き、2014年に日本美術刀剣保存協会無鑑査認定。欧米など世界でも活躍している。かまたさんは「KATANA」シリーズで知られる人気漫画家。マーティンさんはイギリス出身で、大英博物館に学芸員として勤務した経歴を持つ。

 トークショーの冒頭、市実行委員会長の十屋幸平市長は「日本刀は、日本が世界に誇る文化財。われわれの想像を超える地道な修業、制作過程などを経て出来上がる。3人の貴重な話を楽しんでほしい」とあいさつした。

 3人は、松葉さんの進行で、日本刀の特徴、興味をもったきっかけ、今後の展望などについて語り合った。

 松葉さんは「日本刀は武器として生まれたが、美しい刃紋、優れた地金など武器としての機能以外に優れた功績を残した刀鍛治が名工と呼ばれてきた」と、日本刀の美しさを名工たちが追求し、継承してきたことを紹介した。

 続いて、日本刀に興味を持ったきっかけを聞かれたマーティンさんは日本の映画などの影響と話し、「日本刀の美は世界中をとりこにする」と絶賛。かまたさんが「仕事のために日本刀を学んだが、実家に刀があり、子どもの頃から身内が手入れをしている姿を見て育った」と話すと、松葉さんは「日向市は江戸時代に天領だったので武士が少なかった。昔から自宅に日本刀があるという家は少ない」と、地元に日本刀の文化が根付いていないことを残念がった。

 かまたさんは取材した刀匠たちの印象に触れ「職人さんは、毎日、悩み苦しみながら刃と向き合う。試行錯誤し、多くの失敗をする。思った通りの刀が作れないことがよく分かった」と話した。

 マーティンさんは、ヨーロッパの研師について「ちゃんと修復できる人が少ない。刀の時代背景などが分からなくなり鑑定できなくなる恐れがある」と課題を示した。

◆日本刀の文化を次世代に伝えたい

 松葉さんは「日本刀の刃紋は日本の山並みを表現しているといわれる。日本刀の美は、自然的なものの方が評価が高い」と解説。自身の作刀、日本刀に携わる職人らの紹介をしながら「日本刀は日本でしか良いものは作れない。次の世代にこの文化を伝えていきたい」と語った。

 会場を埋めた愛好家は、3人のそれぞれの立場から語られる日本刀の魅力に聞き入り、その奥深さに触れた。

 松葉さんによる日本刀の試し切り実演もあり、竹を一刀両断して切れ味を披露すると、会場が沸いた。

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