甲斐さん（北浦町）最優秀賞

ＪＡフレッシュミズ作文コンクール

◆２年前に立ち上げ、活動の歩みつづる

　農業従事者や食と農に関心の高い女性たちで組織するＪＡ全国女性組織協議会（フレッシュミズ）の２０２１年度「フレミズ活動〃わたしの一歩〃作文コンクール」で、ＪＡ延岡女性部フレッシュミズの甲斐亜季さん（４５）＝延岡市北浦町＝の「フレミズ活動で地域を元気に」が最優秀賞に輝いた。

　コロナ禍ながら、今回は全国から２１編の優秀作品が寄せられ、厳正な審査の結果、最優秀賞１点、優秀賞２点、優良賞５点が選ばれた。審査はオンラインで行われた。

　甲斐さんは２年前に地元北浦町でフレッシュミズを立ち上げ、自ら代表として精力的に活動。作文にはその歩みをつづった。

　２０００年に嫁いだが、それまで農業は未経験。夫の拓博さん（４７）と義母のアドバイスを受けながら一から農業を学び、今では農業機械も一人で操作できるほどに成長。一家の大事な戦力になっている。飼料用稲と葉タバコのほか、年間平均で母子合わせて１５頭の和牛を肥育する専業農家として多忙な日々を送る。

　フレミズ活動や自身の農業体験を通じて考えたことをつづった内容に、審査員からは「問題意識を持って活動し、創意工夫とチャレンジ精神が伝わってくる」と高く評価された。

　快挙の知らせに甲斐さんは「ただただびっくりして、信じられない」と驚く一方、「コロナ禍が落ち着いたら組織の拡充に取り組み、賞に恥じない活動を展開したい。仲間と協力して地域を元気にしたい」。営農についても、子育てが一段落したことから「今後は夫と相談して規模を縮小し、『量より質』にシフトしようかと考えている」と構想を話した。

　甲斐さんの作文は、いずれもオンラインで開催される第２５回ＪＡ全国女性組織フレッシュミズ全国交流集会（１０月２７、２８日）とＪＡ宮崎県青年大会（１１月２日）、第６７回ＪＡ全国女性大会（来年１月１９、２０日東京）などで発表される。