ＥＴＯランド通信環境を無償で整備

ドコモＣＳ九州宮崎支店に感謝状−延岡市

　延岡市は１０月２１日、ＥＴＯランド速日の峰（同市北方町）の宿泊施設などの通信環境を整備したドコモＣＳ九州宮崎支店（南久光支店長）に感謝状を贈った。同所の貸別荘で感謝状贈呈式があった。

　ＥＴＯランドは恵まれた自然の中に位置し、ワーケーションに適していたものの、通信環境に問題を抱えていたため、市のワーケーション企業誘致促進事業の一環として同社が整備に当たった。

　同社は、無償で同所のセンターハウス２室と貸別荘７棟の電波状況を調査し、電波増幅器「レピータ」を設置。通話やインターネットが快適に使えるようになり、リモートワークが可能な環境を整えた。

　贈呈式には、同支社から南支店長、西田三喜夫・ネットワーク部部長、宇都宮良治・同部担当課長、市から読谷山市長、中間弘副市長らが出席。北方地域の活性化に寄与した取り組みをたたえた。

　読谷山市長から感謝状を受け取った南支店長は「周辺の基地局から微弱な電波が飛び交っており、品質の良い電波をキャッチするのに苦労したが、改善できて安堵（あんど）している。少しでも役に立てたのならうれしい」とあいさつした。

　式後、読谷山市長は北方総合支所の千坂恒利支所長とテレビ会議を行い、「一緒にＰＲしていきましょう」と呼び掛け。千坂支所長は「全国にアピールできる環境をつくっていただき感謝している」と話していた。

　市によると、ワーケーションが可能な市内の施設は、下阿蘇ビーチ浜木綿村（北浦町）に続いて２カ所目となった。市は市外の企業やフリーランスなどを対象に宿泊費を支援する補助金制度も設けている。