ＦＭのべおか番組審議会

　ＦＭのべおか番組審議会はこのほど、スタジオのある夕刊デイリー新聞社の大会議室で開催された。

　今回は、今年８月に放送された特別番組「戦争〜子どもたちの記憶」についての意見や感想を聴取する形で行われた。

　「戦争〜子どもたちの記憶」は戦争の記憶を風化させることなく、平和の尊さを次の世代に伝えるために戦争を体験した１３人の貴重な証言を朗読で紹介する内容となっている。

　委員からは次のような意見が出された。

　「戦争を実際に体験された方から直接、お話を聞くことは、戦争体験者の高齢化とともに、残念ながらその機会はなくなっていきます。もう二度と戦争を起こしてはいけないという思いは、今を生きる私たちが子どもたちへと伝えていかなくてはいけません。今回の戦争の記録は、若い世代の人たちが想像し、記憶に残る貴重な内容であったと思います」

　「全体の構成も良かった。歴史資料として貴重だと感じた」「朗読が感情豊かで非常に良かった。実際の戦争体験者が子どもに話すようなものがあれば、さらに説得力や臨場感があったのでは」

　「分かりやすく、難しい言葉には解説があり、子どもたちにも伝わる内容。ぜひ、学校教育での教材に活用するよう働きかけるべき」

　ＦＭ側は「この企画は、もともと延岡市教育委員会と夕刊デイリー新聞社が毎年開催している『平和祈念資料展』が、今年はコロナ禍で開催できなかったため制作したもの。教育委員会と協議して、すべての学校に配布するなど、ぜひ教材として活用してほしいと考えています」。