宮��照雄先生と出逢いの聖地巡り
本紙掲載日：2021-11-10
3面
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日本神話にちなんだ神社や名所などをめぐる「宮��照雄先生と行く神話勉強会ツアー」がこのほど、延岡駅前を発着点に行われ、同市内から参加した歴史や神話に関心の高い２０人が日帰りの旅を楽しんだ。第３５回国民文化祭・みやざき２０２０第２０回全国障害者芸術・文化祭みやざき大会の一環。三重大学名誉教授で古代史研究家の宮��照雄さん（７２）を特別講師に招き、バスの道中では訪問先の神社と神さま、史跡などについて話を聞いた。
延岡駅を出発した大型バスは、まず高千穂町を訪問。国見ケ丘と荒立神社を巡った後、延岡市に戻り、行縢神社や愛宕山へ。市内では「延岡尽くし御前」の昼食を堪能。最後の日向市では大御神社と立磐神社を訪れて締めくくった。
このうち高千穂町から延岡市の行縢神社に向かう途中では、舞野町の下舞野神社前を通過する時に、宮��さんが神社の由来について解説。同神社は第１２代景行天皇の皇子・日本武尊（やまとたけるのみこと）が熊襲（くまそ）討伐の成功を祝って舞を舞った場所と伝えられ、地名もそれに由来することなどを紹介。
また、行縢神社では日本武尊が熊襲討伐後に訪れた時、山の形が武士が乗馬の際に着用する装束「むかばき」に似ていると話されたことから名付けられたことなどに触れた。
参加者たちは本殿に手を合わせた後、境内を散策。県の巨木百選にも選ばれているバクチノキや樹齢３００年という夫婦杉を見上げるなどして、神話を巡る旅を楽しんでいた。
ツアーは新型コロナ感染拡大防止のため、対策を講じた上で大型バスに２０人の限定で実施。一方で、募集後すぐに定員に達するほど人気が高かったという。