「ひなたＷＯＭＡＮ」（８３）パシック（延岡市）・脇坂千恵さん

３事業でまちづくり貢献

　２年半前に業務開始のグローカルプロデュース事業部の課長。延岡に人を呼び込むことに注力した旅行、行政と連係し国内外へのＰＲ活動を行う観光まちづくり、外国人就労者サポートの３事業を手掛ける。

　「子ども向けの延岡ミステリーツアーや、おととしのラグビーＷ杯の際には、外国人旅行者を延岡に呼び込む活動を行いました。外国人就労者サポート関連では高校生との交流の場も設けています」

　生産者のこだわりが詰まった県内加工品などの通販サイト「旅するひなた」の立ち上げを来春に控え、準備にも追われる。

　「インスタグラムや、ユーチューブをうまく活用し、よりリアルな情報発信に努めたい。コロナが落ち着いたら、『実際に地元で食べてみたい』という旅のきっかけになるようなサイトにしたいと思っています」

　宮崎公立大在学中は若鮎レディを務め、市民団体「チキン南蛮党」にも所属。まちおこしのボランティア活動に精を出す中、「ビジネスとして稼いで、持続可能な活動にすることも大切」と実感した。

　卒業後は延岡で大手旅行会社の系列会社に就職。旅行会社立ち上げに必要な国家資格を取得した頃だ。まちづくり活動を通じて知り合いだったパシックの岩佐純一社長に「地元のために面白いことをやろう」と誘いを受け、転職を決意した。

　１０歳からヒップホップダンスを習い、インストラクターを務めるほどの腕前。地元飲食店の食べ歩きが一番の楽しみという。

　「延岡には突出した物はないが、いい物がバランス良くそろっており、見せ方次第では大きな可能性を秘めている。仕事を通して、そのことを次世代にしっかり伝えていきたいと思います」