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巨典の−−故郷は遠きにありて思うもの(5)

本紙掲載日:2021-11-16
8面

気を付けたい「よだきい」−違う使い方宮崎はマイナス言葉

◆大分は前向き「でも、せんとしゃーねーなー」

ふるさとの訛(なまり)なつかし停車場の人ごみの中にそを聞きにゆく・石川啄木

 福岡で宮崎弁を聞くと、懐かしさと安堵(あんど)感を覚えます。「あんた、出身はどこけ?」と尋ねたい衝動にも駆られてしまいます。

 確かに、方言は「地域の宝」でしょう。しかし、中には「気を付けたい方言」もある、と私は思います。

 それは「よだきい」です。宮崎と大分で使われる「よだきい」は、古語の「よだけし」が語源となった方言と言われ、「面倒くさい」「やりたくない」などの意味で使われるのはご存知の通りですが、なぜ気を付けたいかといいうと、「マイナス言葉」だからです。

 人は、他人の悪口やマイナスな言葉ばかりを口にしていると、それがいつしか自らの心をむしばみ、負の影響を残してしまうと言われます。逆に、明るく希望に満ちた言葉を使うと、やる気を呼び起こして前向きな人生が送れるように思えます。

 2年前にテレビ大分で「ハロー大分」という番組を担当、大分県内各地を取材させてもらいました。その時、宮崎のよだきいと、大分のよだきいには若干の違いがあるのではないかと思ったことがありました。

 大分の「よだきい」には、前向きなニュアンスが含まれているように感じたのです。テレビ大分の番組スタッフがよく口にしていたのが、「よだきいけど、せんとしゃーねーなー」というフレーズ。しゃーねーと言いながらも、彼らは実に明るく前向きに仕事に取り組んでいました。何と素晴らしい「言動の不一致」でしょうか!

 「よだきいかったから何もせんかった」では、何の進歩もありませんしね。
大分県臼杵市を取材した時には、町おこしのためだったら決して「よだきい」と言わない人たちがたくさんいることに驚きました。

 中でも、老舗のお茶屋さん「玉香園茶舗」の店主徳丸香枝さんは、別名「黄色い人」。ファッションからバッグ、財布、アイシャドーに至るまですべてを「薄黄色」に統一しています。「薄黄色」は「臼杵色」。イメージカラーを全身にまとうことで、故郷臼杵を徹底的にアピールしているのです。

 徳丸さんは全国各地で商店街づくり研修会の講師も務めています。さらには、老舗のみそしょうゆ蔵では、考え抜いたポップ(販促用の手書きの札)が、観光客のハートをつかみます。これでは、つい財布のひもも緩んでしまうことでしょう。

 さらにさらに、福良天満宮は、福を招く赤猫が祭られることから「赤猫神社」と呼ばれていますが、これがまたほかにはないであろうインパクト抜群の〃映える〃神社になっていました。

 臼杵中の名所や街が、知恵を絞った演出によって魅力的に輝いて見えましたし、臼杵を訪れた若者たちはその魅力を嬉々としてSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で拡散したことでしょう。

 自分たちの町を徹底的に愛するためには、決して「よだきがらず」に徹底的に考える、徹底的に楽しむ。「その姿勢たるや、実にアッパレ!」と感じた次第でした。

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