竹尾さん（五ケ瀬中等）最優秀－中学校の部

本紙掲載日：2021-11-18

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中学部門最優秀賞を受ける五ケ瀬中等教育学校３年の竹尾薫さん

高校部門最優秀賞を受ける延岡市出身で宮崎西高３年の髙司萌恵さん

サイエンスコンクール－県庁でプレゼン

◆高校の部－延岡出身の髙司さん（宮崎西高）も

　２０２１年度サイエンスコンクール・プレゼンテーションがこのほど、県庁防災庁舎で開かれた。県内の小中高校生各４人の計１２人が、それぞれ行った研究の成果を発表。県北関係は中学の部で竹尾薫さん（１５）＝五ケ瀬中等教育学校３年＝、高校の部は延岡市出身の髙司萌恵さん（１７）＝宮崎西高３年＝が最優秀賞に輝いた。

　コンクールは児童生徒の科学への興味や関心を高めるとともに意欲を喚起させ、県の理数教育を推進することを目的として、みやざき科学技術人材育成推進委員会（会長・鬼束雅史五ケ瀬中等教育学校校長）と県教育委員会が開いている。

　この日は、応募があった研究作品（小学校８４０２点、中学校１万２９２点、高校１８点）の中から、中央審査を通過した各部門４作品について研究した児童生徒が登壇し、研究の内容や得られた成果、結論やまとめなどをプレゼンテーションした。

　竹尾さんは、水滴を利用してきれいな音を出す「水琴窟」について、確実に美しい音が出る条件を研究。水琴窟を覆う大きな砂利の役割と水音への影響の有無などの課題や実験結果を示し、水琴本体はなるだけ大きく、固くて緻密なものが適しているなどと結論付けた。

　髙司さんは「延岡城『千人殺しの石垣』に関する研究」と題して発表。一番下の角石を抜くと石垣が崩れ、一度に千人の敵を倒すことができると言い伝えが残る石垣について、本当に石垣を崩すことができるのかを物理的な法則や実験から考察するなどした。

　講評で、竹尾さんの研究は「３年連続受賞で継続性のある研究。一昨年、昨年を踏まえ、さらに研究を重ねてステップアップしている」、髙司さんは「非常に分かりやすく、夢のある空想の世界を科学的に明らかにしようとする素晴らしい発表だった」と評価された。

　竹尾さんは「その場で皆に伝わる表現をしなければならないプレゼンは緊張したが、やり切れて良かった。高校生になっても生かしたい」、髙司さんは「最優秀賞をいただけたことはうれしいし、誇りになる。今後もいろんな事に興味を持ち、科学の心を忘れずに頑張る」と話していた。