気軽に心肺機能を強化

本紙掲載日：2021-11-22

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吹き矢に挑戦する参加者たち

九保大ＱＯＬ研究機構保健科学研究所

◆スポーツ吹き矢体験会

　九州保健福祉大学クオリティーオブライフ研究機構保健科学研究所（竹澤真吾所長）と県レクリエーション協会（坂佳代子会長）は１３日、延岡市構口町のさざんぴあ延岡で「スポーツ吹き矢体験会」を開いた。

　スポーツ吹き矢はアーチェリーのように的を射て高得点を狙う競技。長さ１メートル２０センチの筒で円すい形の矢（ビニール製、長さ２０センチ、重さ１グラム未満）を５～１０メートル離れた場所から吹き、１ラウンド５回分の合計点を競う。

　深く息を吸っておなかから一気に吐き出す動作を繰り返すことで気軽に心肺機能の強化が期待できることから、近年、高齢者を中心に人気を集めている。

　この日は午後１時から４時まで、入れ替え制（１回最大４０分を３回）で実施。このうち同２時からの部には４人が参加、競技を楽しんだ。

　同大学の樋口博之さんと公認指導員の羽田直幸さん（宮崎延岡やぶつばき支部長）が、①礼をする②構える③筒を上げる④息を吐く⑤息を吸う⑥矢を吹く⑦息を整える――という一連の動作を指導。参加者たちは「狙おうとすると当たらない」「汗が出てきた」などと笑顔で話しながら競技に没頭していた。

　同市平原町から夫婦で参加した７０代女性は「最近、家にこもりがちだったので楽しかった。健康維持にも役立つと思うので続けていきたい」と感想。羽田さんは「興味を持ってくれたようで良かった。私も最初は不安だったが、簡単に心肺機能が鍛えられるので気軽に参加してほしい」と話していた。

　体験会は２７日にも実施する。無料。定員に空きがある場合は当日参加も可能。樋口さんは「高齢者だけでなく、小学生や車椅子の方も参加できます」と呼び掛けている。申し込み、問い合わせは事務局（電話延岡２３・５５９８）。