朝の交通安全呼び掛け

日向高生が参加しアピール

　交通事故死ゼロの目標を目指し、日向市と日向地区交通安全協会が共同で実施する朝の街頭啓発活動が１９日の朝、同市南町の塩見橋北詰め交差点であった。日向高校の生徒４人が参加して街頭アピールを実施した。

　県警は「交通死亡事故ゼロ」の目標にちなみ、毎月１０、２０、３０日（土日・祝日と重なる場合は前後）に、歩行者の安全確保を中心とする出勤・登校時間帯の交通違反取り締まりを行っている。日向署管内では毎月２０日、市と日向地区交通安全協会の職員や会員も加わり、朝の街頭啓発活動を実施している。

　この日参加した生徒は、日向高校フロンティア科２年の４人。同校が１年次から取り組んでいる課題型学習の「防犯班」で、飲酒運転を減らすための調査、活動を行っているという。

　午前７時３０分から８時まで、同協会会員や市職員ら２２人と共に塩見橋北詰め交差点で活動した。交通安全のたすきを掛け、「ストップ脇見」「横断歩道は歩行者優先マナーではなくルール」と書かれた横断幕やのぼり旗を持って立ち、ドライバーに注意喚起した。

　鈴木明夏班長（１７）は、「運転している人が私たちの姿を見てくれているのが分かった。私たち４人以外の日向高生も参加したら、もっと大きな活動に広がりそうだと思った」と話した。

　同班は現在、市、日向署と連携し、飲酒運転を減らすための活動に取り組んでいる。子どもたちが保護者に対し、飲酒運転をしないようメッセージを書いて渡す「黄色カード」、代行タクシーと飲食店が連携する取り組みなどを思案中。３月には市長へ提言するという。