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「ようこそ北浦へ」臨海パーク前の壁画を修復

本紙掲載日:2021-11-24
7面
壁画の修復に取り組む生徒たち
修復された魚の絵

延岡・北浦中

 延岡市立北浦中学校(川原寛幸校長、48人)は19日、同市北浦町古江の北浦臨海パーク入り口近くにある壁画の修復作業を行った。市教育委員会が募集するふるさと教育推進事業の認可を受けて実施。1年生20人が心地よい海風に吹かれながら作業に取り組んだ。

 地元の魅力を知り、町内外に発信することで地域活性化や郷土愛を育むことが狙い。9月上旬から総合的学習の一環として少しずつ修復を進めてきた。

 壁画は約40年前の北浦中生が描いたもの。塗料が剥がれてしまった「白波を立てて飛び跳ねる魚」や「ようこそ北浦へ」の文字を塗り直しながら、太陽やタツノオトシゴ、フグなどを新たに描画。「人気漫画『鬼滅の刃』をモチーフにしたイカ」といったユニークなアイデアも見られた。

 月に数回、仕事で近郊の港を訪れるという宮崎市の和田志郎さん(61)は「子どもたちが主体になって活動することで地域も盛り上がるのでは」と笑顔。参加した三宅将人さん(12)は「北浦は魚がたくさん取れる最高の地域。壁画を通して他の地区の人や県外の人にも魅力が伝わるとうれしい」と話していた。

 この日の作業は途中で終了。塗り終わらなかった箇所は今後も同様の形で修復を続ける。完成後は写真撮影した壁画をデザインに使った「北浦観光うちわ」を製作し、各施設や店舗などでの配布を予定している。

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