東京五輪メダリスト旭化成３選手をたたえる

スポーツランドみやざき特別表彰

◆柔道金の大野、永瀬選手、初受賞競歩銀の池田選手

　東京五輪でメダルを獲得した旭化成所属の３選手に対するスポーツランドみやざき特別表彰式が２４日、県庁であった。金メダルの大野将平選手（柔道７３キロ級）、永瀬貴規選手（同８１キロ級）、銀メダルの池田向希選手（陸上競歩２０キロ）に、河野知事から表彰状などが贈られた。

　３人は東京五輪後、初の来県。特別表彰は、本県ゆかりのアスリートをたたえるもので、３人は延岡市に拠点を置く旭化成の柔道部と陸上部に所属している。

　大野・永瀬両選手は２０１６年のリオデジャネイロ五輪に続き２回目、池田選手は初めての受賞となった。

　河野知事は延岡市での柔道合宿に触れ「本県で競技力を鍛えられた選手たちの快挙は、県民の誇りで、感動と活力を与えた。さらなる飛躍を祈念する」と式辞を述べた。

　３人には、県産スギで特製した表彰状と、綾町の現代の名工、黒木国昭氏が制作した副賞のトロフィーが贈られた。

　東京五輪でメダルを獲得するなどした柔道男子の井上康生前監督、野球の山本由伸選手、スケートボードのスカイ・ブラウン選手への授与式は後日、開催予定としている。

　３人は２６日、延岡市役所でアスリートタウン延岡スポーツ特別賞の表彰式に出席する。

　３選手の発言要旨は次の通り。

【大野将平選手】
２度目の受賞を大変うれしく思う。新型コロナの影響で、毎夏行われていた延岡市での合宿ができていないのは残念だが、また宮崎で稽古をして、強くなった姿をお見せできるよう努力していきたい。パリや五輪への執着はなく、積極的休養を取り、身も心も休めたい。（パリ五輪まで）あと３年とよく言われるが、４年じゃないところに難しさがある。

【永瀬貴規選手】
２度目の受賞だが、前回の経験を生かして、リベンジを果たし、金メダルという報告ができて、素直にうれしい。まだまだ柔道家として強くなっていけると思っているので、精進してもっと柔道を突き詰めていきたい。連覇を目指せる立場なので、しっかり覚悟を決めてパリ五輪を目指していけたら。

【池田向希選手】
名誉ある賞を２選手と一緒に頂けたことを光栄に思う。銀メダルを獲得できたのは指導者、支えてくださった方々、応援してくださった方々のおかげ。最大の目標は２大会連続のメダル獲得だが、あまりプレッシャーに感じず、意識しすぎず、結果が残せるよう一日一日精進していく。また宮崎県の賞を頂けるよう頑張っていきたい。