中学生がまちづくり提言

高齢者の移住で地域活性化を−馬原さん（最優秀）

◆五ケ瀬デザインプロジェクト審査会・表彰式

　五ケ瀬町立五ケ瀬中学校（国生尚校長、５９人）の３年生１７人が、小学１年から取り組んだ体験活動の集大成として町に提言する「五ケ瀬デザインプロジェクト（ＧＤＰ）」の審査会と表彰式が１１月２５日、町役場であり、審査の結果、最優秀賞に馬原乃愛さん（１４）の「五ケ瀬町の高齢者移住・観光客を増やそう！」が選ばれた。

　この日の審査会には、９月の校内審査で選ばれた５人が臨み、審査委員長の原田俊平町長ら１４人の審査員を前に、１人当たり１０分の持ち時間でスクリーンに写真やデータなどを映しながら提言を行った。

　馬原さんは今後さらなる進展が予想される町の高齢化について触れ、「町に観光に来たり、移住する高齢者が暮らしやすい町をつくれば町が活性化する」と強調。サービス付き高齢者住宅の建設や町内の空き家・空き地活用を提案した。

　また、町内移住を進めるに当たって、サービス付き高齢者住宅の利用登録者数が年々国内で増えていることや、取り組みに利用できそうな国の事業、ふるさと納税など具体的なデータや実現方法を提示。「住宅を整備することで移住者も町民も元気に、よりにぎやかな町になる」と訴えた。

　表彰式で、原田町長は馬原さんのほか、優秀賞、優良賞各２人に表彰状を手渡し、「五ケ瀬の子どもはすごいと実感、感激した。すべて１００点。これからも郷土愛に燃えた取り組みをしてほしい」と講評した。

　馬原さんは「高齢者の笑顔が好きなので、いつでも笑顔が見られたらいいなと思いながら考えた。プロジェクトを通じて改めて町の課題点、良い点を知ることができた」と話した。