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日向市出身漫画家・イラストレーター大暮維人展始まる

本紙掲載日:2021-12-06
6面

1月10日までみやざきアートセンター

 日向市出身の漫画家・イラストレーター、大暮維人(おおぐれ・いと)氏の漫画原稿やカラーイラストなどが鑑賞できる「大暮維人展Oh!GreatExhibition」が4日から、宮崎市橘通西のみやざきアートセンター(長岡政己センター長)で始まった。

 大暮氏は1995年に作家デビューし、97年から月刊青年誌ウルトラジャンプで「天上天下」の連載をスタート。2002年からは週刊少年マガジンで「エア・ギア」の連載を始め06年、講談社漫画賞少年部門を受賞した。

 18年には、原作の西尾維新氏とのタッグで「化物語」のコミカライズ版を同マガジンに連載。キャラクターやメカなど画力の高さが話題を呼び、原作やアニメファンを中心に新たな「化物語」の世界観を広げている。

 展示室は5、4階の3部屋。「化物語」「天上天下」「エア・ギア」「バイオーグ・トリニティ」といった代表4作品の漫画原稿やカラーイラスト、制作資料など約220点が展示され、写真撮影が可能となっている。

 中には、週刊少年マガジンで化物語の連載が開始された際の巻頭カラーを縦約3メートル、横約4・5メートルにした大型作品も。漫画の世界観を立体的に再現した作品も見どころとなっている。

 この他、大暮氏がキャラクターを描く様子を撮影した映像など同展でしか鑑賞できないコンテンツもあり、充実した内容。4階のグッズショップにもクリアファイルやTシャツなど豊富な商品が取りそろえられている。

 3日には開会式と内覧会が行われ、式では長岡センター長と講談社の編集担当者がテープカット。長岡センター長は「地元のアーティストを知ってもらうことはセンターの使命の一つ。開催できることを誇らしく思う」とあいさつした。

 内覧会には、同市にある宮崎マルチメディア専門学校のCGデザイン、アニメ・イラストコースの学生約40人らが招待された。学生はじっくり展示室を見て回り、大暮氏の緻密で美しい作品に感嘆していた。

 同校1年の片岡蓮雄さん(19)は「ネットで見るのとは違い、生の作品は迫力があった。特に銃などの機械系については、その硬さや重厚感を線だけで表現していて、すごいと思った。刺激になった」と満足そう。

 同じく長友愛さん(19)は「うますぎて、本当に手で描いているのか信じられなかったが、原画に描き直した跡があったので感動した。骨格や筋肉の構造を理解していないと、あんなリアルな人物は描けないと思う。すごい」と驚いた。

 大暮氏が高校時代に所属した美術部の顧問、中川雄一さん(74)も出席。「コンテストで連続入賞するなどもともと画力はあったが、こんなことになるとは。雲を突き抜けて天上に行った感じ。誇らしい」と目を細めた。

 当日券は高校生以上が1000円、小中学生が700円。限定グッズ(フルカラーのトートバッグ)付きは3400円。未就学児と障害者手帳などを提示した本人は無料。10人以上の団体は当日料金から100円引きで鑑賞できる。

 会期は来年1月10日まで。12月31日〜1月2日は休館。開場は午前10時〜午後6時。入場は同5時30分まで。新型コロナウイルスの感染状況によっては臨時休館などの可能性もある。問い合わせ先は同センター(電話0985・22・3115)。


◆あの頃の時間は僕の漫画制作の原動力の一つです

 大暮氏は、夕刊デイリー新聞社の取材に対し、コメントを寄せた。全文を紹介する。

―故郷での展覧会が始まりました。今の心境は。

宮崎を離れしばらくたちますが、宮崎にしかない風景を今でもよく夢に見ます。大暮維人という作家の中には、今も宮崎で過ごした時間がリアルタイムで息づいています。
展覧会を開くことができたのは僕一人の力ではなく、僕を育んでくれた、この土地で暮らすたくさんの人々のお力添えがあったからこそだと思っています。
この展覧会が皆さまへの恩返しの一つになりえたらと願ってやみません。そして皆さまに少しでも喜んでいただけたら、これ以上うれしいことはありません。

―見どころは。

漫画の原稿というのは印刷されたものと生原稿ではかなり印象が違います。原画からは、雑誌では見えない線の一つ一つに込めた思いも読み取れるかもしれません。
技術だけではなく「どのような意図で描かれたのか」という観点からも見てもらえたら、より面白く感じていただけるかもしれません。ぜひ会場でご覧になっていただければと思います。
また、会場設計をされたチョコレートさんの大胆で創造性あふれる設営も見どころです。見開き動画のコーナーは大迫力で、僕も大好きな演出です。皆さまにも楽しんでもらえたらうれしいです。

―県北の皆さんにメッセージを。

学生の頃によく泳ぎに行っていた伊勢ケ浜や、釣りに行っていた細島港。
学校の帰りに必ず寄っていた大学堂書店。
友人宅に寝泊まりしてはたあいのない話で盛り上がっていたあの頃。
あの緩やかな時間は僕の原風景であり、漫画制作の原動力の一つです。
漫画を描くのはいつだって若い心。
青春の息吹を自分の中に感じながらでなければ描くことはできません。
楽しいことも、つらかったことも、全部が作品の糧になっています。
県北からは車で1時間の距離ですから、ぜひ見に来ていただければと思います。

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