ボッチャ「楽しかった」

東海東小４年生−パラスポーツを体験

◆県障スポ協が出前講座

　県障がい者スポーツ協会による出前講座「体験しようパラスポーツ応援しようパラリンピック・宮崎障スポ２」は１１月２４日、延岡市立東海東小学校（山元雅彦校長、３３６人）であり、同校４年生５５人がスポーツを通して福祉への理解を深めた。

　体育館に集まった児童を前に、同協会専門指導員の浦田修治さん（６４）はまず、今夏の東京パラリンピックで話題を集めた地上版カーリング「ボッチャ」を解説。人の発達状況や身体条件に適応させた「アダプテッド・スポーツ」について触れ、「これも障害でボールを投げられない人がランプ（勾配具）や介助者を介して参加できるスポーツ」と紹介した。

　児童はその後、ボッチャのほか、リンク中央の得点盤目がけて楕円（だえん）形のボールを転がす「オーバルボール」、スティックで打ったボールをスカット台の得点穴に入れる「スカットボール」に挑戦。浦田さんらからルールを教わりながら、競技を楽しんだ。最初のワンプレーでこつをつかんだ児童も少なくなく、回を重ねるごとに各所で高得点シーンが見られ、体育館は歓声に包まれた。

　初めてボッチャをプレーした矢野奏音さんは「とても楽しかった。最後に正確に距離を計測して勝敗を決めるところが面白かった」と興味を持った様子。浦田さんは「障害のある人とも一緒に楽しめるスポーツがたくさんあることを分かってもらえたと思う。こうした体験が障害や福祉について知る第一歩になる」と話した。