正月用第２弾−南天、千両市
本紙掲載日：2021-12-08
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延岡花市場に掛け声響く
延岡市東浜砂町の延岡花市場（岡田明利代表）で８日、歳末商戦の第２弾となる千両や南天などの大市が行われた。先週の松市に続く正月用の資材市で競り人の張りのある声が場内にこだました。
競り場のテーブルには、緑の葉に赤い実が映える千両、朱色の葉南天や赤い実を付けた実南天、金銀赤に塗られた柳の枝、梅の枝などがずらりと並んだ。千両は日本一の出荷量を誇る茨城県波��産と地元延岡産の物を、葉南天と塗り物は熊本産、梅の枝は延岡市内から届けられた。
山積みになった鮮やかな競り台の前で同社の担当者が競りをスタート。千両には「年に１度しか届かない物ですよ。買っておいて」。塗り物には「塗料も（コストが）上がっています。今のうちに買っておいて」と名調子で呼び掛けた。
初日の８日は、全体で昨年より１割ほど多い品ぞろえとなった一方で、千両の相場は高品質の物が昨年よりも安値で推移。手ごろ値の物も下げ止まったといい、小売店の慎重な様子がうかがえた。
岡田代表は「今は比較的平穏ですが、年末までに景気回復の勢いや、人の動きがまだ読めない部分が多いので、お店の方も慎重になっているようです。年末から年明けに向けて、花でお家を飾ったり、お買い物や食事に出かける人が増えることを願っています」と期待を込めていた。