九保大薬学部−ｅラーニングアワード

全国交流会会長賞

◆受賞−臨床薬学第一講座ＨＰ

　延岡市吉野町の九州保健福祉大学薬学部臨床薬学第一講座（徳永仁教授）が、薬学生や一般の人にも役立つコンテンツを集約し開設したホームページ（ＨＰ）が、「第１８回ｅラーニングアワード」で「医療系ｅラーニング全国交流会会長賞」を受賞した。徳永教授は「ホームページについて多くの人に知ってもらい、気軽に見てほしい」と話す。

　同講座は、テレメディカ、レールダルメディカル、イトーヤクの協力を受けてホームページを開設、運用。薬学生や医療従事者のスキルアップ、服用する一般の人の健康増進に寄与できればと、周知を目的に応募した。

　ホームページには、「薬をしっかりと飲んでもらうことが重要」との思いで薬や正しい服用について知ってもらうことを目的とした「おくすりかるた」「４こま漫画」「薬の大切さを伝える動画」など、一般向けコンテンツが充実している。

　アクティブラーニング教材は薬学生や、薬剤師を含む医療従事者向け。脈拍や血圧等で患者の状態を見るフィジカルアセスメント体験や、心臓、肺の複数箇所で異なる正常音と異常音を聞くことができる機能等を備えた「バーチャルフィジカルアセスメント」、国内で最も普及している患者シミュレータ「フィジコ」とインターネット環境があれば一人で学習可能な「フィジコのフィジカルアセスメント教室」などを掲載した。

　資料や研究成果等を「学内にとどまらせるのではなく、全国に配信することで役立ててもらえれば」との思いがあり、「世の中のためになるものを」とゼミ生が卒業研究の一環で作成したコンテンツもある。

　徳永教授は受賞に「ありがたい。一人の力ではなく、協力してくださった皆さんのおかげ」と感謝し、「学習教材としての周知が大事」と話した。