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高速道−日向料金所で強盗訓練

本紙掲載日:2021-12-15
3面
防犯体制の強化を目的に行われた東九州自動車道日向料金所の防犯訓練(9日)

犯人の特徴、逃走経路は

 高速道路の料金所での強盗を想定した防犯訓練が9日、日向市平岩の東九州自動車道日向料金所(今村裕美所長)であった。身を守りつつ、的確に犯人の特徴や逃走経路を把握、伝達する手順を確認した。

 NEXCO西日本九州支社宮崎高速道路事務所(早瀬正文所長)が防犯体制強化のため、県警などの協力で実施。県内には宮崎道と東九州自動車道に合わせて15料金所あり、2014年から毎年1カ所で行っている。

 訓練は午後8時に、道案内を装って、料金所事務室に訪ねてきた強盗犯がスタッフにピストルを突き付け、現金を奪う想定で行われた。

 スタッフは、強盗犯に扮(ふん)した2人組の男の要求通りに行動。現金を奪って車に乗り込むのを確認すると、逃走する犯人の車両に訓練用のカラーボールを投げ、車の特徴やナンバーを別のスタッフに連絡。非常通報ボタンを押し、警察に連絡した。

 警察に連絡後、スタッフは映像を見直して犯人の特徴などを確認。日向警察署の署員らが駆け付けると、落ち着いて聴取に応じていた。並行して鑑識作業も行われた。

 訓練後、実際に犯人役の2人を交え、どの程度的確に伝えられたかなどを確認。署員らは訓練を評価した上で、日頃から役割分担をしておくこと、重要な情報となる映像を確実に録画するために定期的に点検を行うこと、現場保存のため犯人の触った物や通った道はそのままにしておくことなどを助言した。

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