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自殺予防でキャンペーン

本紙掲載日:2021-12-21
3面
イオン延岡で行われた自殺予防の街頭啓発キャンペーン

こころの健康、命を大切に−延岡の対策協

 医療、福祉、教育など各方面の団体らが自殺防止に取り組む延岡市自殺対策協議会(会長・甲斐俊二同市健康福祉部長)の街頭啓発キャンペーンが18日、同市旭町のイオン延岡店であった。

 自殺についての正しい知識や命の大切さなどを広めようと11団体から約20人が参加。同店の出入り口7カ所を分担しチラシや啓発グッズ千セットを手渡しながら、自殺防止への協力と理解を呼び掛けた。

 厚生労働省の発表によると、2020年度の県内自殺者数は217人、自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は20・5人といずれも前年に比べて増加。延岡市は年々減少傾向にあるものの、女性の自殺者が増加したという。

 椎葉村から訪れていた佐々木智則さん(59)は「人知れず悩んでいる人もいると思う。このような呼び掛けをしてくれることはありがたい」。市健康増進課の担当職員は「自殺の要因は日常のあらゆる場所に転がっている。自分はもちろん、身近な人にも起こりうる可能性があることを知ってほしい」と話していた。

 悩みごとの相談は、国や各自治体などが設置する相談窓口で受け付けている。問い合わせ先は、こころの健康相談統一ダイヤル(電話0570・064・556)、延岡保健所(電話延岡33・5373)、市健康増進課いきいき健康相談電話(電話延岡22・7014)など。

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