名城大の米田監督、里帰りし祝福受ける

本紙掲載日：2022-01-06

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名城大女子駅伝部の全日本大学女子駅伝５連覇を祝う懸垂幕の前で記念写真に納まる（右から）甲斐町長、米田監督、竹尾観光協会長、戸髙商工会副会長

大学女子駅伝を連覇中

　高千穂町岩戸出身で、全日本大学女子駅伝対校選手権大会（昨年１０月３１日）と日本大学女子選抜駅伝競走＝富士山女子駅伝＝（同１２月３０日）で２冠を飾った名城大学（愛知県名古屋市）の女子駅伝部監督の米田勝朗さん（５３）が３年ぶりに帰省した。

　高千穂町、町観光協会、町商工会はＪＡ高千穂地区岩戸支所に同大会５連覇を祝う懸垂幕を掲げて祝福し、地元の人たちも快挙を喜び、お祝いの言葉を掛けた。

　名城大は全日本大学女子駅伝対校選手権大会で５連覇、年末の富士山女子駅伝で４連覇を達成したばかり。元日は甲斐宗之町長、同観光協会の竹尾通洋会長、同商工会の戸髙昌治副会長が懸垂幕の前で米田さんと再会し、記念写真を撮影。富士山女子駅伝の話などで盛り上がった。

　米田さんは岩戸小、旧岩戸中、高千穂高、日本体育大卒、同大学院修士課程修了。高校から陸上を始めて大学生、大学生院時代には陸上部主務（マネージャー）、箱根駅伝コーチなどを務めた。１９９５年、名城大学に助手として赴任し、女子駅伝部を選手２人で設立。同部を全国トップへとつくりあげた。現在は、同大学法学部教授。

　甲斐町長は「５連覇と６連覇し、ぜひ２冠を達成してもらい、来年もまた、みんなで喜び合いたい」。竹尾会長も「米田さんが昨年それぞれ５連覇、４連覇して誇りに思う」。戸髙副会長は「町だけでなく宮崎県の誇り。米田さんのことをもっと多くの人に知ってほしい」などとエールを送った。

　米田さんは１２月３１日に高千穂町に戻り、１月２日まで滞在。その間、両親らと久しぶりにゆっくり過ごしたといい、「結果を出すと地元の皆さんが喜んでくれてうれしい」と話していた。

　また、全日本大学女子駅伝対校選手権大会５連覇は大会最多記録タイで今年優勝すれば新記録になる。米田さんは「２冠と５連覇を達成し、記録を達成したい」と抱負。

　米田さんは教え子が卒業後も陸上選手として活躍してもらいたいと、体調管理を選手に任せるなど自主性を重んじ、チームドクターや他大学の協力などを得て選手の食事や体のケアに注力しているという。「卒業生の中から五輪や世界選手権に日の丸を着けて出場する選手が出てきてくれたら」と話していた。