社会人野球で活躍−延岡駅助役の藤島さん（延岡出身）

日本連盟企画交流試合に出場

　社会人野球で活躍、現在はＪＲ延岡駅助役の藤島琢哉さん（３９）＝延岡出身＝は、昨年１２月８日に東京ドームであった社会人野球ＯＢチームと人気ユーチューバー「トクサン」が率いる野球チーム「晴天（あっぱれ）」との交流試合に出場した（日本野球連盟が企画）。５対４で勝利し、東京ドームでプレーできたことを喜び、感謝していた。

　試合には１番センターで出場。東京ドームは現役時代にホームラン３本を打っている相性のいい球場でこの日もツーベスヒットを放った。「バッターボックからの景色はやはり最高でした」と笑顔だった。

　現役時代はＪＲ九州の主砲で、社会人野球日本選手権では全国優勝、都市対抗野球大会では準優勝を果たし、社会人日本代表にも選出され日の丸を付けて国際大会にも出場、副主将も務めた。

　野球は父親の影響で緑ケ丘小２年の時に始めた。南中、延岡工業高でエースで４番。九州東海大では野手に専念して主将も務め、大学日本代表にも選出された。３年前に現役を引退。博多駅助役を経て２年前に延岡駅に着任した。

　東京ドームでの試合の模様はＹｏｕＴｕｂｅの「元侍ジャパン軍団ＶＳ天晴ガチンコ対決！スゴイいい勝負になりました」で視聴できるという。


◆野球人口減の歯止めにも尽力−オンライン教室でコーチ

　現在、藤島さんは野球人口減少に歯止めをかけるために、インスタグラムを使ったオンライン野球教室でコーチを務めている。この教室の旗振り役であるＪＲ東日本野球部ＯＢの片山純一さんから打診され、「自分も力になりたい」と引き受けたという。

　片山さんとは日本代表時代のチームメイト。引退後も頻繁に連絡を取り合っており、片山さんの妻・陽子さんは延岡市出身で、深い縁を感じているという。

　オンライン野球教室では、ポジションやテーマごとに社会人野球の第一線で活躍した元選手が指導する。コーチは皆ボランティアで仕事が終わった後か休日に行っている。

　技術指導のほか、栄養士による食事面のアドバイスも行うなど充実した内容になっているという。現在のフォロアー数は１３００人以上。

　藤島さんは「言葉で伝えることの大切さを感じている。指導を通して野球の奥深さ、面白さが改めて分かり新鮮で自分も成長させてもらっている。選手にとって何かのきっかけとなり、少しでもプラスに働けば」と力を込める。

　活躍できない選手に対しては「今できることをひたすら頑張ることの積み重ねで未来をひらける。自分の可能性を信じて諦めずに挑戦を続けると必ず成長につながる」と背中を押す。

　現在は、母校の南中野球部の練習にも顔を出し、後輩たちにアドバイスを送るなど、野球の魅力を伝えることに注力。「微力ながら野球を通じて恩返しができれば」と話している。

　オンライン野球教室アドレスは（ｈｔｔｐｓ：／／ｗｗｗ．ｉｎｓｔａｇｒａｍ．ｃｏｍ／ｂａｓｅ．ｂａｌｌｂａｓｅ／）。