延岡花物語、今年も中止

感染拡大−実行委「残念で断腸の思い」

　延岡花物語実行委員会（吉玉典生会長、谷平興二実行委員長）は１４日に責任者会議を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から「延岡花物語２０２２」の開催中止を決定した。

　同委は、２月１日〜４月１０日を開催期間とし、オープニングイベントの本東寺慧日（えにち）梅観梅会を２月１０、１１日、メインのこのはなウオークを同１９、２０日に予定。

　第３波の影響で昨年度の開催を見送ったこともあり、プレイベント「スカイランタン」や目玉となる「ミニサスケ」を新たに企画するなど、同花物語を例年以上に盛り上げようと取り組んできた。

　しかし、全国各地でオミクロン株によるクラスターが発生、県内でも感染拡大緊急警報が発令されたことなどを踏まえ「市民の皆さまの安全に配慮することが最も重要である」と判断した。

　延岡花物語は２０１３年に初開催して以来、年々規模を拡大。近年では１２０超の団体による無償協力を得ながら、約１０万人が来場する早春の一大イベントとして親しまれている。

　同委は「開催を心待ちにしてこられた皆さまに心からおわび申し上げる。また、毎年数え切れないほどのご協力を頂いている皆さまを思うと誠に残念で断腸の思い。来年度こそさらに内容を充実させて開催できるよう尽力したい」としている。

　同花物語期間中にケーブルメディアワイワイが実施する「ワイワイ花物語」では、延岡城山の電飾、プロジェクションマッピングなどについて検討中という。