最優秀校、岡富中に伝達

食環協−環境美化教育優良校等表彰

　飲料業界６団体でつくる公益社団法人食品容器環境美化協会（食環協、平岡敬規会長）の第２２回環境美化教育優良校等表彰事業で最優秀校に選ばれた延岡市立岡富中学校（粟田茂樹校長、３０９人）への表彰伝達式が９日、同校であった。

　同事業は、地域社会と連携しながら地域の環境美化に大きく寄与した小中学校を、都道府県の推薦を受けて選出、表彰している。今回の最優秀校は全国で４校。同校は食環協会長賞を受賞した。

　同校は、学校そばの五ケ瀬川右岸側堤防「コノハナロード」でＮＰＯ法人コノハナロード市民応援隊（松田庄司理事長）と共に花の植栽やごみ拾い、同所で開催される「延岡花物語」に併せた風車の作製、設置などに取り組んでいる。また、同隊の功績を後世に伝えようと環境紙芝居を作り、市内すべての小学校に配るなど、多様な環境美化活動に取り組んでいる点が「最優秀校の中でも、とりわけ特色のある活動を行っている」と高く評価された。

　伝達式は全校生徒が出席して体育館で実施予定だったが、新型コロナウイルス感染防止対策として規模を縮小。会場の校長室に３年生の代表生徒４人が集まり、会場と関係者、各教室をリモートでつないで実施した。

　粟田校長は「延岡を愛し、ふるさとに誇りを持てる生徒の育成を目指し地道に続けてきた活動が素晴らしい結果につながったことを、卒業生、在校生と共に喜びたい」とあいさつ。食環協主宰幹事の長友良弘さんが画面越しに表彰状を読み上げ、粟田校長が前生徒会副会長の中本公希さんに表彰状と、副賞（２０万円）の目録を手渡した。

　同じく前生徒会副会長の三谷彩乃さんは「サポートしてくださった皆さんと取れた賞。さらに環境に関する活動を続けていくので、応援お願いします」と代表であいさつした。

◆コノハナロードに河津桜を記念植樹

　式の後はコノハナロードに移動し、副賞で購入した河津桜２本を、松田さんと一緒に記念植樹。前生徒会長の堀田莉空さんは「すごくうれしいし、驚いている。後輩たちの世代にも伝統として受け継いでほしい」。松田さんは「ありがたいし、うれしい。（きょう植えた桜の木は）必ず毎年２月に花が咲く。彼らが大きくなってきれいな風景を思い出し、帰ってきた時に見に来てくれたらうれしい」と望んだ。

　佐保博光教諭は「松田さんたちの活動を含めて評価されたのがうれしい。記念植樹によって、子どもたちが将来立ち寄れる、ふるさとになれば」と話した。