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諸塚村−スーパーホテルと協定

本紙掲載日:2022-03-29
3面
包括連携協定を締結した諸塚村の西川健村長(右)とスーパーホテルの山本健策社長=17日、同村中央公民館

森林資源生かし持続可能な村へ

 持続可能な村づくりに取り組む諸塚村(西川健村長)は17日、森林資源などを生かすため、地球環境に配慮したホテル経営を国内外で展開する「スーパーホテル」(山本健策社長、本社・大阪市)と包括連携協定を締結した。

 同村は、適切な森林管理」を認証する国際的な制度「FSC認証」を取得している。これまで同社では2017年から、県内の店舗で内装や家具などに同村のFSC認証木材を導入しており、宿泊によって発生したCO2(二酸化炭素)をオフセット(相殺)できる宿泊サービスでは、同村の吸収量をクレジット化した「J―クレジット」を購入している。

 また、同村のFSC認証木材で作られたボックスを全国各店の朝食時に活用している。18年には「Premier銀座店」(東京都)のフロントの内装にも導入。20年からは同村とオンラインでつないだ新人研修に取り組んでおり、同協定の締結によって、さらなる関係強化を図る。

 締結式は同村中央公民館であり、西川村長は「諸塚村の活性化に大きく貢献するものと確信している」、山本社長は「未来に向かって連携を発展させたい」とあいさつ。同村のFSC認証木材にレーザー印刷で文字を刻んだ協定書に、それぞれ署名した。

 公民館長や村議ら約30人が出席。山本社長の講演に続き、世界農業遺産等専門家会議委員で、同村と同社の縁をつないだ同志社大学教授・大和田順子さんの講演もあった。

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