【お知らせとおことわり】

 夕刊デイリー新聞ならびにYUKAN-DAILY-WEBを
ご利用いただきありがとうございます。

 著作権保護のためWEBブラウザ上からの記事・写真の
ダイレクトプリントができないようになっております。
ご了承下さい。

 サイト内の写真は本紙に掲載されたものですが
本紙掲載分の写真については以下のような規定があります。


 夕刊デイリー新聞社は、本紙に掲載された写真の提供サービス(有料)をしています。

 スポーツで活躍した場面の写真、ステージでの発表会、さまざまな行事で新聞に掲載された写真をご家族の記念に保存されてはいかがですか?

 写真は本紙記者がデジタルカメラで撮影したもので、新聞紙上では白黒でも提供写真はカラープリントです。

写真のサイズと料金は次の通りです。

▽L  サイズ 1枚 300円
▽LL サイズ 1枚 500円
▽A4 サイズ 1枚 1,200円
(A4サイズはラミネート加工もできます。ラミネート加工は500円追加)


L  サイズ
(8.9×12.7センチ)
1枚 300円
LL サイズ
(12.7×17.8センチ)
1枚 500円
A4 サイズ
(21×29.8センチ)
1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加)

 提供できない写真もありますので、まず、本社にお電話をください。
 掲載日などをお聞きし写真を確認した上で準備します。

 受け渡しは、本社または支社、支局に来社していただくことになります。
 写真によっては提供サイズが限られる場合があります。
 また、事件、事故、災害、選挙、肖像権に関係する写真や本社に版権のない写真は提供できませんのでご了承ください。

 写真は個人的利用に限ります。 印刷物などに用いることはできません。

 写真提供サービス開始とともに、これまでの貸し出しサービスは終了します。


 お問い合わせ、お申し込みは
 本社(電話番号 0982-34・5000、平日は午前9時−午後5時、土曜は午前9時−午後3時)へお願いします。

 

こらいまれなる古希コンサート

本紙掲載日:2022-04-04
7面
コンサート最後は佐藤直子さんの指揮で「コール・ベル」「22Boys」のメンバー全員で合唱
延フィルとスイートエコーの共演で「動物の謝肉祭」。朗読は大神さん
平和への祈りを込めて歌う大神のりえさん。ピアノは「延岡中1年5組の同級生」の児玉裕子さ
ほぼ満員となった延岡総合文化センター小ホール

延岡高22回生とその仲間−さまざまな思い音楽に込めて

 古希を迎えた延岡高校22回生(1970年3月卒)を中心に、同級生とその仲間による「こらいまれなるコンサート〜時を超えてめぐり逢(あ)う音たち」が3日、延岡総合文化センター小ホールであった。同級生同士で創り上げる温かなステージに、ほぼ満員の客席から惜しみない拍手が送られた。

 コンサートは、長く音楽活動を続け、交流していた22回生の椛山達己さん(昨年12月に69歳で逝去)、佐藤直子さん、大神のりえさんと、佐藤さんとピアノデュオを組み、大神さんとは中学の同級生である児玉裕子さん(宮崎市在住)の4人が古希記念に企画。2020年11月に8人からなる実行委員会を立ち上げ、2カ月に1回の実行委員会では、椛山さんを中心に構想を練り、本番に向けて練習を重ねてきた。

 出演したのは、椛山さんが音楽監督を務める延岡フィルハーモニー管弦楽団(愛称・延フィル)、佐藤さん指導の男声コーラス「22Boys(ニーニーボーイズ)」(井上光正代表)、女声コーラス「コール・ベル」(寺田定子代表)。

 当初、椛山さんの編曲、指揮で合唱する予定もあったが椛山さんは帰らぬ人に。告別式の帰り、実行委員は「彼と共に」と思いを確認した。

 大神さんの独唱「この道」で幕開け。ニーニーボーイズは男声ならではの落ち着いた歌声、コール・ベルは、振り付けも交えて美しいハーモニーを響かせた。佐藤さん、児玉さんのピアノデュオ「SweetEcho(スイートエコー)」による連弾もあった。

 第2部は、スイートエコーと延フィル(小編成)の共演でサン=サーンス作曲の「動物の謝肉祭」。ピアノデュオの佐藤さんと児玉さんは「お膳立てしてくれた椛山くんに迷惑が掛けられないと思い、すごく練習した」という。延フィルと共にライオン、ゾウ、白鳥などを見事に表現。大神さんは1曲ごとに谷川俊太郎作の詩を朗読し、さらに情景に厚みを出した。

 最後は「大地讃頌」「行こうふたたび」を全員合唱。指揮棒を握る予定だった椛山さんの思いを乗せ、「まだまだ頑張れる」と決意を感じる歌声に大きな拍手が送られた。

 司会の太田素一さんは「過去を見れば今の自分が一番老いている。未来を見れば今の自分が一番若い」と本の一節を紹介。「それぞれの立場でこれからも地域で頑張っていきたい」と決意を述べた。

 終演後、見送る出演者に「感動しました」「元気が出ました」「素晴らしかった」とねぎらいの言葉が掛けられ、余韻に浸る観客の姿が数多く見られた。

 児玉さんは「ホッとしました」と感想。佐藤さんは「同い年で集まれて実現できて良かった。つくづく幸せ。喜寿(77歳)に、と言っている人たちがいる。もしかしたら…」と笑った。

◆平和へ祈りの歌声−ハッピーバリーの大神さん

「椛山君 私たち頑張ったよ」

 インド国際子ども村ハッピーバリー代表として長く国際平和活動を続けてきた大神さんは、「さとうきび畑」「アヴェ・マリア」を世界平和の祈りを込めて歌った。終演後、「やろうと言い出してから長くかかったが、この日が迎えられて良かった」と安堵(あんど)しつつ、複雑な思いを話した。

 実は、当初コンサートは昨秋の予定だった。しかしコロナ禍で予定通りに海外と行き来できない中、インド滞在期間と重なり、いったんは出演辞退を申し出たが「椛山くんが『いつ帰れるんだ、待っちょくから』って言ってくれて…」。

 それだけに椛山さんの訃報をインドで聞いた時は「私のせいで椛山くんが出演できなかった」と、ショックから抜け出せなかった。

 そんな中、佐藤さんの「絶対に泣いたらだめよ」という強い励ましが前を向かせた。毎日泣きながら練習。3月上旬に帰国した後は、仲間と共に涙をこらえながら練習した。

 そして本番。平和への祈りを込めて歌った。しかし最後の全員合唱では「椛山君がいないというのがすごくつらかった。寂しくて、涙が出て歌えなかった」という。

 それでも「受け付けもみんな同級生。来るなり同窓会って感じで幸せだったし、ありがたかった。みんな温かい人ばかりで、みんなのおかげ」と感謝。

 「77歳でまたコンサートをしようと話しています。みんなが続けないと実現しません。また目標ができました」と前を向いた。

その他の記事/過去の記事
page-top