中学校で入学式−県北４市町

門川中−１６３人が新たな一歩

　日向市、門川町、日之影町、五ケ瀬町の公立中学校で８日、入学式が行われ、真新しい少し大きめの制服に身を包んだ新入生が学びやの門をくぐり、３年間での成長を誓った。

　このうち、門川町立門川中学校（隈元正敬校長、４７３人）には１６３人が入学。新型コロナウイルス感染症対策として、各家庭２人までの保護者と教職員のみが待つ会場に温かな拍手で迎えられ、緊張した面持ちや笑顔などさまざまな表情で入場した。

　新入生一人一人の氏名点呼に続き、隈元校長は「８日から門川中学校の生徒。期待と不安が入り交じっていると思うが、大丈夫。その気持ちがあれば新しいことに挑戦できる」と激励。「友達、先生、いろんな行事、出会いから得られる感動や新たな発見」を中学校にあるたくさんの宝物として紹介し、「人はたくさんの人と関わりながら、体験して心が成長していく。これからの新しい出会いや経験を大切にして、自分の良い所や得意な所をさらに伸ばして、自分自身の長所に磨きを掛けて、心と体を育んでいってもらいたい」と呼び掛けた。

　来賓紹介では、３人の来賓がその場でマイクを握って短くあいさつ。今月２１日をもって勇退する安田修町長は「どのような学校生活を送るかは自分自身で決められる。何事にも挑戦して、大きな夢を持って」と後輩にエールを送った。

　新入生代表の中園景慈さん＝五十鈴小出身＝が「僕たち１６３人は仲間と共に助け合い、友情を深め、これからの３年間、門川中学校の生徒としての誇りと自覚を持ち歩んでいく。何事にも挑戦する心を大切にし、日々努力する」と力強く誓った。

　在校生の壹岐光さん（３年）による「優しい先輩がたくさんいる。いつでも頼って」「私たちと一緒に楽しい中学校生活を送りましょう」といった温かな歓迎の言葉もあった。
県北中学校の入学式は、諸塚村が７日実施済み。高千穂町、椎葉村は１１日、延岡市は１２日に予定されており、多くの学校が出席者や内容を縮小し実施する。