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巨典の−故郷は遠きにありて思うもの(14)

本紙掲載日:2022-04-21
8面

好きこそ物の上手なれ−福岡市早良区西新「鶏屋香車」

◆もも焼き、自慢のラーメン−北川生まれ、日向育ち田口健太さん(41)
将来は日向に帰って養鶏がしたい

 「好きこそ物の上手なれ」と言いますが、とにかく料理が大好きな料理人が福岡市早良区西新にいます。日向市出身の田口健太さん(41)です。

 生まれは延岡市北川町。北川小から大王谷小(現在の大王谷学園)に転校し日向市へ。

 大王谷中学校時代、何気なくアップルパイを作ったら、それからすっかり料理にハマってしまい、延岡学園高調理科に進みます。実習などを通して料理を専門的に学ばせてもらったことで、充実した高校生活だったと振り返ります。

 その後、ホテルやレストランに勤めますが、焼き鳥やラーメンなど一つの味を突き詰めていく料理が自分の性格に合っていると気付き、叔父さんの店である福岡の「高宮丸万」で「もも焼き」を学びます。

 備長炭の火加減に合わせた「焼き」の難しさと格闘しながらも、2020年12月に独立し、「鶏屋・香車」を開店します。独立すると、生来の凝り性にますます拍車が掛かりました。例えば、味付けに使う塩も自家製。塩をだし汁で溶いて再び煎り上げるという、実に手間がかかるものです。

 また、うまいもも焼きを提供しながらも、ラーメンにも興味を持ち、自家製麺の「鶏と鯛(たい)出汁白湯ら〜麺」を試行錯誤の末に人気のメニューに仕上げました。

 とはいうものの、自家製の麺はとにかく仕込みが大変。スープも鶏だしと生の鯛を炊き上げて作り上げるためにこれまた大いに手間暇がかかるそうです。だからこそ、お客さんの「おいしい!」の一言が心に染みると話します。

 料理を語る時の田口さんは実に生き生きとしていますが、「凝り性故に調味料を買い過ぎたりと反省点の方が多いです」と笑います。

 取材日のお通しは「ツワブキと鶏肉の煮物」。ばあちゃん子だった田口さんは、幼い頃に北川町の山で、祖母と一緒に山菜を取っていたそうです。その体験に加えて、「食材の宝庫である日向の山・川・海の一級品の食材をいただいて育ったからこそ、今の自分があるんです!」と、ふるさとを誇らしげに語ります。

 おいしいもも焼き、オリジナルのラーメンに加えて、本格的なチキン南蛮も食べられるとの評判も広がり、宮崎出身のお客さんも多く訪れるようになった「鶏屋・香車」。福岡の地でこれからもますます人気の店に成長することでしょう。

 最後に、将来のことを尋ねると、これまた驚きの答えが返ってきました。「日向に帰って養鶏がしたいです!」と。環境、餌、水に徹底的にこだわってじっくりと時間をかけて育て上げ、新しい日向の名物と言われるような鶏を育てたいのだそうです。

 話を聞きながら、素晴らしい夢だし、彼ならきっとやり遂げるんだろうなとも思いました。ただ、「私が生きているうちに実現してくださいよ」とお願いしてインタビューを終わりました。

(元UMKアナウンサー。現在、フリーアナウンサーとしてテレビ西日本の「ももち浜ストア」のMCを担当。日之影町生まれの延岡育ち。趣味は渓流釣り。県北のほとんどの川で釣りをしたというヤマメ釣り歴45年。延岡高校31回生・1979年3月卒)。

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