県内就職の内定率−過去最高の６５・７％

高校新規卒業者

◆県全体、前年と同じ９９・２％

　宮崎労働局（田中大介局長）はこのほど、今年３月に県内の高校を卒業した新規卒業者の就職内定者に占める県内内定者の割合が６５・７％（前年比３・０ポイント増）となり、統計と取り始めた１９９４年以降で過去最高になったと発表した。

　職業安定部によると、高校新卒者の３月末現在の就職内定者数は２０４８人（同８・６ポイント減）で、このうち県内は１３４５人（同４・２ポイント減）を占めた。全体の求職者数は２０６４人（同８・７ポイント減）、就職内定率は前年と同じ９９・２％。

　高校新卒者の就職内定率に占める県内内定者の割合は、ここ数年は微増ながら上昇傾向にあったものの、２００５年（６２・５％）を最後に久しく遠ざかっていた６割台のラインを前年（６２・７％）に続いて２年連続で上回った。

　同局は要因を「新型コロナウイルス感染が東京や大阪など都市部で拡大した影響などで、リスクを避けて県内就職志向が高まった」と分析。「今後の動きを注視し、県などと連携してイベントや説明会を行い、地元企業の魅力を発信したい」などと話していた。

　また、同局は、県内の大学など（宮崎大学医学部、県立看護大は含まない）の今年３月末現在の求職者数や内定者数、就職内定率なども併せて発表した。

　大学と短大、高専を合わせた全体の求職者数は１７６６人（前年比１・５ポイント減）、就職内定者数は１７１４人（同０・８ポイント増）。就職内定率は９７・１％（同２・２ポイント増）で、過去３番目に高い水準だった。

　個別の就職内定率は、大学が９６・４％（同２・４ポイント増）、短大が９９・３％（同１・８ポイント増）、高専が９８・９％（同０・３ポイント減）。