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伝・大塩平八郎の娘−延岡を愛した関月尼

本紙掲載日:2022-05-26
7面

島野浦に芸能広める−女性教育に尽力、千光寺に墓

◆修行僧との恋で出奔、そして裏切られ…

 江戸時代後期、凶作に苦しむ民を救うべく奔走した大塩平八郎の娘と伝わる関月尼(かんげつに)ゆかりの地を巡る「延岡歴史の旅『延岡を愛した関月尼』」が18日にあった。延岡市社会福祉協議会(柳田泰宏会長)が、高齢者の健康や生きがいづくりのために開いている市民講座の一環。受講生ら20人が参加し、同市二ツ島、島浦、祝子町に残る関月尼の軌跡に触れた。

◆市社協講座「歴史の旅」

 関月尼(本名・小山せき)は1823年、平八郎と大阪の豪家小山家の次女との間に生まれたといわれる。4歳から伯母に育てられ多彩な芸を習得。17歳の頃に知り合った京都の修行僧恵等(えとう)と出奔し、26歳で共に島浦町の福寿庵(現・福聚寺)に移った。

 現在も島に残るうちわ踊りなど、芸を広めながら十数年暮らしたが恵等の不倫で島を出る。二ツ島町の常楽庵(現・寺島公民館)に身を寄せた後、75年、祝子町にある千光寺の鷲尾永照(恵照と書かれた資料もある)住職と結婚。西南戦争で夫を亡くした女性の教育などに尽力し、85年に亡くなった。

 この日は、同市愛宕町の恒富地区高齢者コミュニティセンターに集まり、バスで各所を巡った。講師は約15年前に二ツ島町へ引っ越した際、偶然地元の偉人である関月尼を知り独学したという田端秀男さん(69)が担当した。

 まず、島を出た関月尼が最初に身を寄せた常楽庵跡の寺島公民館前で、当時の延岡藩の情勢や幕府とのつながりなどを解説。牧町のリバーパル五ケ瀬川に移動し、補足説明や田端さん手作りのクイズで理解を深めた。

 続いて関月尼が恵等と暮らした島浦町に渡り、130段の石段を上った高台に立つ福聚寺(横田清豊住職)を参拝。今年3月に同町唯一の食堂としてオープンした満月食堂で昼食を堪能し、豊かな自然に囲まれた港町の散策を楽しんだ。

 最後に関月尼が眠る千光寺を訪れた。全員で墓前に手を合わせた後、柳田次雄住職(59)が略歴と辞世の句「きのふありて今日はなき身と消えゆくも残るも同じ道芝の露(つゆ)」を紹介。参加者は真剣な面持ちで耳を傾けていた。

 同市塩浜町の兒玉チエコさん(74)は「昔から延岡に住んでいるが、大塩平八郎に娘がいたとは知らなかった。『教科書に載るような人物の肉親が延岡に?』という不思議な感覚ですが、とても勉強になりました」と感想。

 田端さんは「関月尼は、波瀾(はらん)万丈な人生に腐らず向き合った一級の文化人だと思っている。今回のような機会を通じて、地元に残る歴史の魅力をいろいろな方に知ってもらいたい」と話した。

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