議会の仕組み分かりやすく

上組小で出前授業−五ケ瀬町議会

　五ケ瀬町立上組小学校（伊藤寿朗校長、１７人）で３日、町議会議員による出前授業があり、甲斐政國議長（６６）ら５人が訪問、６年生に議会の仕組みなどについて分かりやすく説明した。

　同町の小中学生が行う「五ケ瀬町議会についての学び」の一環。「町民の代表である議員の仕事についてもっと詳しく知ってほしい」との思いから、町議会が学校や教育委員会に提案し、今年度初めて組み込まれた。

　この日は、佐藤成志副議長（６８）が授業を担当。まず、住みやすいまちづくりに向けた話し合いの場を「議会」、町民の代表として話し合いに参加する人を「議員」と定義。議員は、１８歳以上が投票する「選挙」によって決まることなどを紹介した。

　続けて、町民の意見や考えを、より良いまちづくりに生かすことが議会の役割であることを強調。条例の制定や変更、適切な予算の決定、国や県に対する要望のほか、町民から寄せられた陳情の調査・検討などを仕事の例に挙げた。

　分野別少人数で開かれる「委員会」についても説明。財政や農林水産などに関する総務農林常任委員会、税金や子育てなどに関する文教福祉常任委員会、議会の進め方を決める議会運営委員会、広報を行う議会広報編集委員会を紹介し、「少人数でより専門的に話し合う方が高い効果が期待できる」などと伝えた。

　授業を受けた村中美月さん（１１）は「町だけでなく、県や市、村にも議会があるのは初めて知ったので驚いた。議会に意見や希望を聞いてもらう『陳情』についても知ることができたので勉強になった」と話した。

　議会事務局によると、出前授業は上組小のほか、残る三つの小学校（三ケ所、坂本、鞍岡）で実施。１７日には五ケ瀬中の１年生と上組小の６年生、２１日には三ケ所小、坂本小、鞍岡小の６年生が議会を傍聴するという。