子ども、高齢者を守る

めひかり交通安全対策本部が総会−延岡市

　延岡市めひかり交通安全対策本部（本部長・読谷山洋司市長）の２０２２年度総会が１０日、市役所講堂であった。所属団体の代表者４３人が出席し、前年度の収支決算報告や、今年度の活動計画など４議案を協議。全ての議案が原案通り承認された。

　開会に際し、読谷山本部長は「延岡城内藤記念博物館が完成すれば、付近の交通大渋滞が予想される。今後もますます皆さんのお力添えが必要になる」とあいさつ。

　延岡警察署の黒瀬信太郎署長は、管内の人身事故件数が１０年以上継続して減少していることを例に「皆さんが中心となって長年推進しているめひかり交通安全運動のたまもの」と感謝した。

　議事では、「春、秋の全国交通安全運動」をはじめとする昨年度の活動経過報告、今年度の収支予算案などを承認した。

　重点目標は子どもや高齢者の事故防止、セーフティエコドライブの推進などを掲げた。さらに活動方針として、交通事故のない社会を目指し、人優先の交通安全思想などに努めることや飲酒運転根絶、あおり運転防止、自転車保険加入推進など、めひかり交通安全運動を柱にさまざまな交通安全活動に取り組んでいくとした。

　この日は総会に続いて、署交通課長の佐藤康広警部による講話も実施。追突事故防止のための適切な車間距離の保持や、高齢者の運転免許証の自主返納、制限運転の促進などを呼び掛けた。

　延岡署がまとめた昨年１年間の管内の交通事故は４２７件。発生時間帯は日没前や昼前が多く、▽午後４時〜６時に全事故の２１％に当たる９０件▽午前１０時〜正午に同１５・５％の６６件が起きている。

　路線別では▽市道が同４１・５％の１７７件▽国道１０号が同２６・７％の１１４件▽県道が同１７・１％の７３件。

　道路形状別では▽交差点（交差点付近を含む）が同４６・１％の１９７件▽直線道路が同４１・０％の１７５件。類型別をみると▽追突が同３７・２％の１５９件▽出合い頭が同２３・７％の１０１件。

　第一当事者の年代別は、▽高齢者が同３５・１％の１５０件▽２０代が同１６・９％の７２件。

　原因別をみると、▽漫然運転（脇見、安全不確認等）が同７１・４％の３０５件▽ハンドルやブレーキの操作不適が同１１・０％の４７件だった。